登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問36
問題文
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a マルツエキスの主成分は麦芽糖であり、主に乳幼児の便秘に用いられる。
b カルメロースナトリウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、大腸を刺激して排便を促す。
c ビサコジルやピコスルファートナトリウムは、膨張性瀉下成分である。
d センノシドが配合された瀉下薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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瀉下成分の分類と作用【登録販売者解説】
正解の理由
マルツエキスは乳幼児の便秘に用いられ、カルメロースナトリウムは膨潤性、ビサコジル・ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性、センノシドは妊娠中の使用を避ける成分です。
正しい組合せは5です。記述は、aが正、bが誤、cが誤、dが正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある瀉下成分の分類・作用と使用上の注意です。
解法ステップ
- 「マルツエキス」の主成分と、主な使用対象を確認します。麦芽糖が主成分で、乳幼児の便秘に用いられる点が手がかりです。
- 「カルメロースナトリウム」は、腸内容物を膨らませて糞便(ふんべん)のかさを増す成分です。「浸透圧(しんとうあつ)を高め、大腸を刺激する」という説明とは分類が合いません。
- 「ビサコジル」「ピコスルファートナトリウム」は大腸刺激性の成分です。「膨張性」とする記述は誤りです。
- 「センノシド」と妊娠中の使用上の注意を照合すると、dは正しいと判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
マルツエキスの主成分は麦芽糖で、主に乳幼児の便秘に用いられます。麦芽糖が腸内細菌によって分解・発酵して生じるガスが、便通を促すとされています。 -
b 誤り
×「腸内容物の浸透圧を高め、大腸を刺激」→ ○「腸管内で水分を吸収し、腸内容物に浸透して糞便のかさを増やし、糞便を柔らかくする」
カルメロースナトリウムは膨潤性瀉下(しゃげ)成分です。腸を刺激する成分ではありません。 -
c 誤り
×「膨張性瀉下成分」→ ○「大腸刺激性瀉下成分」
ビサコジルやピコスルファートナトリウムは、大腸を刺激して排便を促す成分です。腸内容物を膨らませる膨潤性瀉下成分とは分類が異なります。 -
d 正しい
センノシドが配合された瀉下薬は、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきです。妊娠中の使用に関する注意として押さえましょう。
組合せの照合
- 1:a正・b誤は合いますが、cを正、dを誤としているため誤りです。
- 2:aを誤、bを正、cを正、dを誤としており、a〜dのすべてが正しい組合せと異なります。
- 3:b誤・d正は合いますが、aを誤、cを正としているため誤りです。
- 4:a正・c誤は合いますが、bを正、dを誤としているため誤りです。
- 5:a正・b誤・c誤・d正の組合せです。
よくある誤解
-
「水分量を増やす」と「浸透圧を高める」を同じ仕組みと思う
カルメロースナトリウムは水分を吸収して腸内容物を膨らませます。問題文の「浸透圧を高める」「大腸を刺激する」は別の作用を混ぜた表現です。 -
「瀉下成分」をひとまとめにする
瀉下成分には、糞便のかさを増すものや、大腸を刺激するものなどがあります。成分名と分類をセットで覚えましょう。 -
「ビサコジル」などの成分名を見て、作用の分類を取り違える
ビサコジルとピコスルファートナトリウムは、どちらも大腸刺激性です。
補足コラム
瀉下成分は、作用の特徴で整理すると見分けやすくなります。
- 膨潤性:カルメロースナトリウムなど。水分を吸収し、腸内容物のかさを増やして柔らかくします。
- 大腸刺激性:センノシド、ビサコジル、ピコスルファートナトリウムなど。大腸を刺激して排便を促します。
FAQ
Q. 膨潤性瀉下成分を使うとき、水分摂取が大切なのはなぜですか?
A. 膨潤性瀉下成分は水分を吸収して腸内容物のかさを増やします。そのため、使用と併せて十分な水分摂取をすることが重要です。
A. 膨潤性瀉下成分は水分を吸収して腸内容物のかさを増やします。そのため、使用と併せて十分な水分摂取をすることが重要です。
Q. カルメロースナトリウムと、糞便を柔らかくする成分はすべて同じ分類ですか?
A. いいえ。成分によって仕組みが異なります。カルメロースナトリウムは水分を吸収して腸内容物のかさを増やす膨潤性瀉下成分です。糞便を柔らかくする作用があっても、分類まで同じとは限りません。
A. いいえ。成分によって仕組みが異なります。カルメロースナトリウムは水分を吸収して腸内容物のかさを増やす膨潤性瀉下成分です。糞便を柔らかくする作用があっても、分類まで同じとは限りません。
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