登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問40
問題文
貧血及び貧血用薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 巨赤芽球貧血は、悪性貧血とも呼ばれており、ビタミンCの不足から生じる。
b 服用の前後30分に緑茶を摂取すると、鉄の吸収がよくなることが知られている。
c 貧血を改善するため、正常な赤血球の形成に働くビタミンB12や葉酸などが配合されている場合がある。
d 体の成長が著しい年長乳児や幼児は、鉄欠乏状態を生じやすい。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(c、d)(正解)
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貧血用薬と鉄の吸収【登録販売者解説】
正解の理由
鉄の吸収は緑茶で妨げられ、ビタミンB12・葉酸は赤血球の形成を助けます。
正しい組合せは4の(c、d)です。記述a、bは誤り、記述c、dは正しい内容です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」です。
解法ステップ
- 「ビタミンB12や葉酸」が赤血球の形成を助けるか確認します。これは手引きの説明と一致するため、cは正しいと判断できます。
- 「年長乳児や幼児」と「体の成長が著しい」に注目します。成長が盛んな時期は鉄欠乏状態を生じやすいため、dも正しいと判断できます。
- 「ビタミンCの不足」と「緑茶を摂取すると吸収がよくなる」は、どちらも誤りです。正しい組合せはcとdを含むものに絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×(ビタミンCの不足から生じる)→ ○(ビタミンCは消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つために用いられる)
巨赤芽球貧血(きょせきがきゅうひんけつ)を、ビタミンC不足によるものとする点が誤りです。ビタミンCは貧血の原因として挙げられているのではなく、鉄の吸収を助ける成分です。 -
b
×(緑茶で鉄の吸収がよくなる)→ ○(緑茶に含まれるタンニン酸は鉄の吸収を悪くすることがある)
鉄製剤の服用前後30分は、緑茶などタンニン酸を含む飲食物の摂取を控えるとされています。 -
c
正しい記述です。貧血用薬には、正常な赤血球の形成に働くビタミンB12や葉酸(ようさん)が配合されている場合があります。 -
d
正しい記述です。体の成長が著しい年長乳児や幼児は、鉄欠乏状態を生じやすい人として挙げられています。
組合せを確認すると、1(a、b)は誤った記述a・bを含み、正しいc・dを含みません。2(a、c)は誤ったaを含み、正しいdを含みません。3(b、c)は誤ったbを含み、正しいdを含みません。4(c、d)が正しい組合せです。
よくある誤解
- 「緑茶は健康によいから、鉄の吸収も助ける」と考える
この問題では、緑茶に含まれるタンニン酸が鉄の吸収を悪くする点が問われています。 - ビタミンCとビタミンB12の働きを混同する
ビタミンCは鉄の吸収を助け、ビタミンB12や葉酸は赤血球の形成に働きます。 - 成長期の子どもは鉄不足になりにくいと考える
成長が著しい年長乳児や幼児は、鉄欠乏状態を生じやすいとされています。
補足コラム
貧血用薬(鉄製剤)は、不足している鉄分を補い、造血機能の回復を図る医薬品です。ただし、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血です。また、ビタミンCは鉄の吸収を助ける一方、緑茶・紅茶・コーヒーなどに含まれるタンニン酸は鉄の吸収を妨げることがあります。
FAQ
鉄製剤は、どの種類の貧血にも使われますか?
いいえ。手引きでは、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみとされています。
いいえ。手引きでは、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみとされています。
関連キーワード: 貧血用薬、鉄欠乏性貧血、鉄の吸収、タンニン酸、ビタミンB12、葉酸

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