登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問41
問題文
月経不順などの婦人薬として用いられる漢方処方製剤について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 猪苓湯
b 当帰芍薬散
c 八味地黄丸
d 加味逍遙散
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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婦人薬に用いる漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
月経不順などに用いられる漢方処方は、処方名だけでなく、体力の区分や特徴的な症状も合わせて覚えます。
正しい組合せは 3(b、d)です。bの当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)とdの加味逍遙散(かみしょうようさん)は、手引きで月経不順などに用いられる漢方処方製剤として挙げられています。一方、aの猪苓湯(ちょれいとう)は排尿に関する症状、cの八味地黄丸(はちみじおうがん)はこの設問で問われている婦人薬の処方には当たりません。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬・漢方処方製剤に関する項目です。
解法ステップ
- まず、処方名ごとの主な用途を確認します。猪苓湯は「排尿困難・排尿痛・残尿感・頻尿」など、排尿に関するキーワードが目印です。
- 当帰芍薬散は「月経不順・月経異常・月経痛」に用いられる処方です。体力区分は「体力虚弱」です。
- 加味逍遙散も、手引きで月経や更年期障害に伴う症状に用いられる処方として挙げられています。体力区分は「体力中等度以下」です。
- このため、bとdを含む 3 を選びます。1はaを含み、2はa・cを含み、4はcを含むため、いずれも正しい組合せになりません。
選択肢別の誤答解説
-
a 猪苓湯
体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇く人の排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに用いられる処方です。月経不順などの婦人薬として選ぶ処方ではありません。 -
b 当帰芍薬散
体力虚弱で、冷え症・貧血傾向があり、疲れやすい人に用いられます。月経不順、月経異常、月経痛などがキーワードです。したがって、この設問では正しい記述です。 -
c 八味地黄丸
体力中等度以下で、疲れやすく、四肢が冷えやすい人などに用いられる処方です。排尿に関する症状などが見分ける手がかりであり、この設問の月経不順などに用いる婦人薬の組合せには入りません。 -
d 加味逍遙散
体力中等度以下で、のぼせ感や肩こり、疲れやすさ、精神不安やいらだちなどがある人に用いられます。月経不順や更年期障害などに用いられる処方として挙げられているため、この設問では正しい記述です。
よくある誤解
- 「漢方処方製剤なら、どれも婦人薬として使われる」と考えるのは誤りです。猪苓湯のように、排尿症状が中心の処方もあります。
- 「月経に関係する処方は、体力区分も同じ」と決めつけないようにしましょう。当帰芍薬散は「体力虚弱」、加味逍遙散は「体力中等度以下」です。
- 処方名の印象だけで選ばず、「月経不順」などの適応と、体力・症状のキーワードをセットで確認しましょう。
補足コラム
婦人薬では、当帰芍薬散のように冷え症や貧血傾向が目印となる処方もあれば、加味逍遙散のようにのぼせ感や精神不安などが目印となる処方もあります。処方名だけでなく、「体力の区分+特徴的な症状」で見分けると、似た選択肢を整理しやすくなります。
FAQ
漢方処方製剤を複数使う場合、何に注意しますか?
同じ生薬成分や、同種の作用を示す生薬成分が重複することがあります。複数の医薬品を使う場合は、薬剤師や登録販売者に相談することが大切です。
同じ生薬成分や、同種の作用を示す生薬成分が重複することがあります。複数の医薬品を使う場合は、薬剤師や登録販売者に相談することが大切です。
関連キーワード: 婦人薬、漢方処方製剤、当帰芍薬散、加味逍遙散、猪苓湯、八味地黄丸

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