登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問63
問題文
循環器系に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 消化管では生体に悪影響を及ぼす物質が取り込まれることがあるため、吸収された物質は、代謝や解毒を受けた後に全身を循環する。
b 毛細血管の血管壁を通して酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それと交換に窒素や老廃物が血液中に取り込まれる。
c 心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、弛緩したときの血圧を最小血圧という。
d 心臓の上部左右の心房には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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循環器系の血液の流れと心臓【登録販売者解説】
正解の理由
消化管で吸収された物質は肝臓を通り、毛細血管では酸素・栄養分と二酸化炭素・老廃物が交換されます。血圧と心臓の弁の位置も押さえましょう。
正しい組合せは2(a、c)です。aとcは正しく、bとdは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の循環器系です。
解法ステップ
- aの「肝臓で代謝や解毒を受けた後」と、cの「心臓が収縮・弛緩したときの血圧」を確認します。どちらも手引きの説明と一致します。
- bは、組織から血液に取り込まれる物質に注目します。「窒素」ではなく、手引きにある物質が入るかを確認します。
- dは、弁がある場所に注目します。「心房」なのか「心室」なのかを確認します。
- 正しいa・cを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
消化管で吸収された物質は、門脈(もんみゃく)を通って肝臓に入ります。そこで代謝や解毒を受けた後、血流に乗って全身を循環します。生体に悪影響を及ぼす物質が消化管から取り込まれることがあるためです。 -
b 誤り
×「窒素」→ ○「二酸化炭素」
毛細血管(もうさいけっかん)では、血液中から組織へ酸素や栄養分が運ばれます。それと交換に、組織から血液へ取り込まれるのは二酸化炭素や老廃物(ろうはいぶつ)です。「窒素」と書き換えられている点が誤りです。 -
c 正しい
心臓が収縮したときの血圧が最大血圧、心臓が弛緩(しかん)したときの血圧が最小血圧です。心臓が弛緩している間も、血管の弾力によって血管にはある程度の圧力があります。 -
d 誤り
×「心房には弁があり」→ ○「心室には弁があり」
心房は血液を集めて心室に送ります。血液を一方向に流すための弁があるのは、心臓の下部にある心室です。弁は拍動に合わせて開閉します。
組合せでは、1はbを含みcを含まないため誤りです。3はb・dを含みa・cを含まないため誤りです。4はdを含みaを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 「窒素」と「二酸化炭素」の取り違えに注意しましょう。毛細血管で組織から血液へ戻るのは、二酸化炭素や老廃物です。
- 心房と心室の役割の入れ替えがよくあるひっかけです。心房は血液を集めて心室へ送り、心室には血液の流れを調整する弁があります。
- 最大血圧・最小血圧は、心臓が血液を送り出すときと、弛緩しているときの血圧です。単に「血管が縮む・広がる」と結び付けないようにしましょう。
補足コラム
心臓は4つの空洞に分かれています。上部の心房が血液を集め、下部の心室が血液を送り出します。右側は血液を肺へ送り、肺でガス交換をした血液は左側に戻って、左側から全身へ送られます。
FAQ
Q. 動脈と静脈は、酸素の多さで区別するのですか?
A. この範囲では、血液が流れる方向で区別します。心臓から送り出された血液を送る血管が動脈、心臓へ戻る血液を送る血管が静脈です。
A. この範囲では、血液が流れる方向で区別します。心臓から送り出された血液を送る血管が動脈、心臓へ戻る血液を送る血管が静脈です。
Q. 最大血圧と最小血圧は、心臓が止まっているときの血圧ですか?
A. いいえ。最小血圧も、心臓が弛緩しているときの血圧を指します。心臓が止まっている状態を表す言葉ではありません。
A. いいえ。最小血圧も、心臓が弛緩しているときの血圧を指します。心臓が止まっている状態を表す言葉ではありません。
関連キーワード: 門脈、毛細血管、最大血圧、最小血圧、心房、心室

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