登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問62
問題文
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 咽頭は消化管と気道の両方に属する。
b 気道のうち、咽頭・喉頭までを上気道、気管から気管支までを中気道、肺を下気道という。
c 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
d 肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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呼吸器系の構造とガス交換【登録販売者解説】
正解の理由
上気道は咽頭・喉頭まで、下気道は気管から肺までです。肺の動きは呼吸筋が支え、肺胞でガス交換が行われます。
正しい組合せは1です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の呼吸器系に関する記述です。
解法ステップ
- 気道の区分に「中気道」が出てきたら、区分が手引きどおりかを確認します。
- 肺の説明では、「肺自体に筋組織がない」ことと、横隔膜(おうかくまく)や肋間筋(ろっかんきん)が呼吸運動を担うことを結び付けます。
- ガス交換の説明では、二酸化炭素が肺胞(はいほう)へ移り、酸素が血液へ移るという向きを確かめます。
- a・c・dが正しいと判断できれば、それらが正しい組合せになっている1を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
咽頭(いんとう)は鼻腔と口腔につながり、消化管と気道の両方に属します。「空気の通り道だから気道だけ」と考えないようにしましょう。 -
b 誤り
×「気管から気管支までを中気道、肺を下気道」→ ○「気管から気管支、肺までを下気道」
手引きでは、咽頭・喉頭(こうとう)までが上気道で、気管から気管支、肺までが下気道です。「中気道」という区分を加えている点が誤りです。 -
c 正しい
肺自体には、肺を動かす筋組織がありません。そのため、横隔膜や肋間筋によって肺が拡張・収縮し、呼吸運動が行われます。 -
d 正しい
肺胞の壁を介して、血液中の二酸化炭素が肺胞気へ移り、酸素が血液中の赤血球(せっけっきゅう)に取り込まれます。物質が濃度の高い側から低い側へ移ることを拡散(かくさん)といいます。肺胞の周囲には毛細血管(もうさいけっかん)があり、ここでガス交換が行われます。
よくある誤解
-
「上・中・下」の三段階だと思い込む
この問題のひっかけは「中気道」という語の追加です。手引きの区分は上気道と下気道です。 -
肺自体に筋肉がないなら、呼吸運動もしないと思う
肺は自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋の働きによって動きます。 -
酸素と二酸化炭素の移動方向を逆にする
肺では、二酸化炭素が血液から肺胞気へ、酸素が肺胞気から血液へ移ります。
補足コラム
気道の区分は、咽頭・喉頭までが上気道、気管から肺までが下気道と整理します。また、呼吸器系は鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなります。肺の中で気管支が枝分かれし、その末端にある肺胞でガス交換が行われます。
FAQ
赤血球は二酸化炭素も運びますか?
手引きでは、二酸化炭素はヘモグロビンとほとんど結合せず、血漿に溶け込んで肺へ運ばれるとされています。赤血球中のヘモグロビンは、主に酸素を運ぶ働きで覚えましょう。
手引きでは、二酸化炭素はヘモグロビンとほとんど結合せず、血漿に溶け込んで肺へ運ばれるとされています。赤血球中のヘモグロビンは、主に酸素を運ぶ働きで覚えましょう。
関連キーワード: 上気道、下気道、咽頭、横隔膜、肋間筋、肺胞、ガス交換、赤血球

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