登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問61
問題文
小腸に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 小腸は、全長6~7mの臓器で3部分に分かれ、その部分は、回腸、十二指腸、空腸の順に長い。
b 炭水化物とタンパク質は、消化酵素によってそれぞれ二糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。
c 小腸の運動によって、内容物が消化液と混和されながら、大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。
d 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受ける。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
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小腸の消化と吸収【登録販売者解説】
正解の理由
小腸では、炭水化物は単糖類、タンパク質はアミノ酸まで分解され、栄養分が吸収されます。
正しい組合せは 5 です。各記述は、aが誤、bが誤、cが正、dが正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の小腸の構造と消化・吸収に関する項目です。
解法ステップ
- aは「回腸、十二指腸、空腸の順に長い」という長さの並びを確認します。
- bは、炭水化物が最終的に「単糖類」まで分解される点に注目します。「二糖類」となっているため誤りです。
- cの「消化液と混和されながら大腸へ送られる」と、dの「リパーゼが脂質を分解する」は正しい記述です。この正誤の組合せに当たるものを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「回腸、十二指腸、空腸の順に長い」→ ○「回腸、空腸、十二指腸の順に長い」
小腸は十二指腸に続いて空腸、回腸と並びます。十二指腸は約25cmで、それに続く部分のおおむね上部40%が空腸、残り約60%が回腸です。全長の記述ではなく、長さの並びが誤りです。 -
b:誤り
×「炭水化物は二糖類に分解されて吸収される」→ ○「炭水化物は単糖類に分解されて吸収される」
タンパク質がアミノ酸まで分解される点は正しいですが、炭水化物は単糖類まで分解されます。二糖類ではありません。 -
c:正しい
小腸の運動によって、内容物は膵液、胆汁、腸液と混ざりながら大腸へ送られます。その間に消化と栄養分の吸収が行われます。 -
d:正しい
脂質(トリグリセリド)は、消化酵素のリパーゼによって分解されます。小腸で消化された後、粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成されます。
選択肢の組合せを照らすと、1はa・b・c・dすべての正誤が異なり、2はaが異なります。3はb・c・dが異なり、4はa・dが異なります。a誤・b誤・c正・d正の組合せに合うのは 5 です。
よくある誤解
- 炭水化物は二糖類まで分解される、と途中の段階で覚えてしまうことがあります。吸収される形として問われたときは「単糖類」と答えます。
- bのように、文の一部が正しいと全体も正しいと判断しがちです。炭水化物とタンパク質を分けて確認しましょう。
- 小腸の長さについて、各部分の並びと長さの順を混同しやすいです。十二指腸に続いて空腸、回腸の順に並び、空腸より回腸のほうが長い点を押さえます。
補足コラム
小腸は栄養分を吸収しやすくするため、内壁にひだがあり、その表面は絨毛(じゅうもう)に覆われています。さらに、絨毛をつくる細胞の表面には微絨毛が密生しており、吸収する表面積を大きくしています。
FAQ
Q. 胆汁も消化酵素ですか?
A. いいえ。胆汁に含まれる胆汁酸塩は脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。脂質を分解する消化酵素はリパーゼです。
A. いいえ。胆汁に含まれる胆汁酸塩は脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。脂質を分解する消化酵素はリパーゼです。
関連キーワード: 小腸、単糖類、アミノ酸、リパーゼ、絨毛、微絨毛

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