登録販売者 2020年 中国・四国 問97
問題文
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
比較的体力のあるものの鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
選択肢
1:葛根湯加川芎辛夷(正解)
2:当帰飲子
3:消風散
4:十味敗毒湯
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葛根湯加川芎辛夷の適応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:葛根湯(かっこんとう)加川芎辛夷=比較的体力のある人の鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎。
1の葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)は、問題文の「比較的体力のあるもの」「鼻づまり、蓄膿症(ちくのうしょう)、慢性鼻炎」という特徴が一致します。体の虚弱な人、胃腸が弱い人、発汗傾向の著しい人には不向きとされる点も、問題文と一致します。
根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する記述です。
解法ステップ
- まず「鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎」という鼻の症状に注目します。
- 次に「比較的体力のあるもの」という体力の区分を確認します。
- この2つの特徴がそろう処方を選びます。葛根湯加川芎辛夷が一致します。
- 「体の虚弱な人・胃腸が弱い人・発汗傾向の著しい人には不向き」という注意も、選択の確認材料になります。
選択肢別の誤答解説
-
1 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
体力:比較的体力のあるもの。
見分けるキーワード:鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎。
問題文の症状と体力の区分の両方が一致するため、1が適切です。 -
2 当帰飲子(とうきいんし)
体力:体力中等度。
見分けるキーワード:冷え症で皮膚が乾燥している人の湿疹・皮膚炎(分泌物が少ないもの)、痒み。
皮膚の症状に用いる処方であり、鼻づまりや蓄膿症を手がかりに選ぶ処方ではありません。 -
3 消風散(しょうふうさん)
体力:体力中等度以上。
見分けるキーワード:皮膚の痒みが強く、分泌物が多い湿疹・皮膚炎など。ときに局所の熱感があります。
こちらも皮膚疾患に用いる処方です。体力区分が似ていても、問題文の鼻の症状とは適応が異なります。 -
4 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
問題文の鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎という特徴には一致しません。処方名や体力区分だけで決めず、設問に書かれた症状との組合せを確認します。
よくある誤解
- 体力の区分だけで選ぶ
消風散も「体力中等度以上」ですが、主な手がかりは皮膚の症状です。症状と体力の区分をセットで確認します。 - 「鼻の症状がある処方」ならどれも同じと考える
鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎という具体的な組合せが、処方を見分ける手がかりです。 - 不向きとされる人の記述を読み飛ばす
体の虚弱な人、胃腸が弱い人、発汗傾向の著しい人への注意も、処方を特定する情報です。
補足コラム
漢方処方製剤は、処方名を単独で覚えるより、体力の区分+特徴的な症状を組にして覚えると見分けやすくなります。
- 葛根湯加川芎辛夷:比較的体力のあるもの/鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎
- 消風散:体力中等度以上/痒みが強く、分泌物が多い皮膚症状
- 当帰飲子:体力中等度/冷え症で皮膚が乾燥する皮膚症状
FAQ
Q. 鼻水が主な症状の場合も、葛根湯加川芎辛夷と覚えればよいですか?
A. この処方の手引き上のキーワードは、鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎です。水のような鼻水や痰が手がかりとなる処方としては、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が記載されています。症状の表現を見比べて区別しましょう。
A. この処方の手引き上のキーワードは、鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎です。水のような鼻水や痰が手がかりとなる処方としては、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が記載されています。症状の表現を見比べて区別しましょう。
Q. 「蓄膿症」と「慢性鼻炎」は、どちらか一方だけ覚えればよいですか?
A. どちらも葛根湯加川芎辛夷の適応を見分けるキーワードです。鼻づまりとあわせて、まとめて覚えると選びやすくなります。
A. どちらも葛根湯加川芎辛夷の適応を見分けるキーワードです。鼻づまりとあわせて、まとめて覚えると選びやすくなります。
関連キーワード: 葛根湯加川芎辛夷、漢方処方製剤、鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎、体力区分

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