登録販売者 2021年 中国・四国 問22
問題文
消化器系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:胃の内壁は粘膜で覆われ、その表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)などを分泌している。
2:十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。
3:膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等をリンパ液中に分泌する内分泌腺である。(正解)
4:肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等や水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等の貯蔵臓器である。
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消化器系の構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
膵臓の消化液は十二指腸へ、ホルモンは血液中へ分泌されます。
誤っているものは3です。1、2、4は正しい記述で、3は膵臓のホルモンの分泌先を「リンパ液中」としている点が誤りです。根拠は「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系の構造と働きです。
解法ステップ
- まず、胃腺からの分泌、小腸のひだと絨毛、肝臓のビタミン貯蔵という、各臓器の特徴を確認します。
- 膵臓の記述では、「消化腺」と「内分泌腺」の両方の働きがある点に注目します。
- 「リンパ液中」という分泌先が適切かを確認します。ホルモンの分泌先は血液中なので、ここで誤りを見抜けます。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しい記述です。 胃の内壁は粘膜で覆われ、表面の細かな孔は胃腺につながっています。胃腺からは塩酸(胃酸)などが分泌されます。
- 2:正しい記述です。 十二指腸(じゅうにしちょう)の上部を除く小腸には輪状のひだがあり、内側の粘膜表面は絨毛(じゅうもう)に覆われています。ひだや絨毛は、栄養分を吸収する面積を大きくする構造です。
- 3:誤りです。 ×「リンパ液中に分泌」→ ○「血液中に分泌」
膵臓(すいぞう)は、膵液を十二指腸へ分泌する消化腺であるとともに、インスリンやグルカゴンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌腺(ホルモンを血液中に分泌する腺)でもあります。 - 4:正しい記述です。 肝臓は、脂溶性(油に溶けやすい)のビタミンA、Dなどに加え、水溶性(水に溶けやすい)のビタミンB6、B12なども貯蔵します。
よくある誤解
- 膵臓が「消化腺」と「内分泌腺」の両方であることから、分泌先も同じだと思いがちです。消化液は消化管へ、ホルモンは血液中へ分泌されます。
- 肝臓が貯蔵するのは脂溶性ビタミンだけ、と考えるのは誤りです。水溶性のビタミンB6、B12も貯蔵します。
- 「十二指腸の上部を除く」という範囲の限定を読み落とし、小腸全体についての記述と混同しないようにしましょう。
補足コラム
膵臓の働きは、分泌先とセットで整理すると覚えやすくなります。
- 消化に関わる働き: 膵液を十二指腸へ分泌します。
- 血糖値の調節に関わる働き: インスリンやグルカゴンなどのホルモンを血液中へ分泌します。
FAQ
Q. 膵液はどこへ分泌されますか?
A. 十二指腸へ分泌されます。ホルモンの分泌先である血液中とは区別しましょう。
A. 十二指腸へ分泌されます。ホルモンの分泌先である血液中とは区別しましょう。
Q. 絨毛はどんな役割を持つ構造ですか?
A. 小腸の内壁の表面積を大きくし、栄養分を吸収しやすくする構造です。
A. 小腸の内壁の表面積を大きくし、栄養分を吸収しやすくする構造です。
関連キーワード: 胃腺、絨毛、膵臓、膵液、インスリン、グルカゴン、肝臓、ビタミンの貯蔵

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