登録販売者 2021年 中国・四国 問23
問題文
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 膵液は弱アルカリ性であり、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。
b 胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する役割がある。
c 肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、ブドウ糖が重合してできた高分子多糖で、血糖値が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。
d 肛門周囲は肛門括約筋で囲まれており、排便を意識的に調節することができない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
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消化器系の働き【登録販売者解説】
正解の理由
膵液・胆汁・グリコーゲンの働きと、排便の意識的な調節を押さえましょう。
4は、a・b・cが正しく、dが誤りという組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する記述です。
解法ステップ
- aは「膵液は弱アルカリ性」「胃で酸性となった内容物を中和する」に注目します。
- bは、胆汁が古くなった赤血球や過剰なコレステロールを排出する役割を持つか確認します。
- cは、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが、血糖値の低下時などにブドウ糖に分解されるかを見ます。
- dは「排便を意識的に調節することができない」という断定を確認します。手引きでは、意識的に調節できるとされています。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
膵液(すいえき)は弱アルカリ性です。胃で酸性になった内容物を中和するのに重要な役割を果たします。
選択肢3と5は、aを「誤」としているため、この記述の正誤が合いません。
b 正しい
胆汁(たんじゅう)には、古くなった赤血球や過剰のコレステロールなどを排出する役割があります。
選択肢2と3は、bを「誤」としているため、この記述の正誤が合いません。
c 正しい
肝臓(かんぞう)に蓄えられるグリコーゲンは、ブドウ糖がつながってできた高分子多糖です。血糖値が下がったときなどには、必要に応じてブドウ糖に分解され、血液中に放出されます。
「重合」とは、小さな分子がつながって大きな分子になることです。選択肢1・3・5は、cを「誤」としているため、この記述の正誤が合いません。
d 誤り
肛門周囲は、肛門括約筋(こうもんかつやくきん)で囲まれています。手引きでは、排便を意識的に調節することができるとされています。
×「意識的に調節することができない」→ ○「意識的に調節することができる」
選択肢2と3は、dを「正」としているため、この記述の正誤が合いません。
誤答の組合せ
よくある誤解
- 「排便は無意識にしか調節できない」と考える:肛門括約筋の働きにより、排便は意識的に調節できます。
- 「グリコーゲンはブドウ糖そのもの」と考える:グリコーゲンは、ブドウ糖が多数つながった形で蓄えられたものです。
- 胆汁の役割を消化だけに限る:胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロールなどを排出する働きもあります。
補足コラム
胆汁は肝臓で作られ、胆嚢(たんのう)に蓄えられます。胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を助けるほか、脂溶性ビタミンの吸収も助けます。胆汁の「脂質の消化を助ける働き」と「不要なものを排出する働き」は、分けて覚えておきましょう。
FAQ
Q. グリコーゲンは肝臓だけに蓄えられますか?
A. いいえ。手引きでは、骨格筋にもグリコーゲンが蓄えられるとされています。骨格筋では、筋肉の収縮に使うエネルギー源となります。
A. いいえ。手引きでは、骨格筋にもグリコーゲンが蓄えられるとされています。骨格筋では、筋肉の収縮に使うエネルギー源となります。
Q. 膵臓は消化液を出すだけの器官ですか?
A. いいえ。膵臓は膵液を分泌する消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモンを血液中に分泌する内分泌腺でもあります。
A. いいえ。膵臓は膵液を分泌する消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモンを血液中に分泌する内分泌腺でもあります。
関連キーワード: 膵液、胆汁、グリコーゲン、肛門括約筋、消化器系

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