登録販売者 2021年 北海道・東北 問51
問題文
抗真菌作用を有する成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ウンデシレン酸亜鉛は、患部をアルカリ性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
b オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
c ピロールニトリンは、抗真菌作用が強いため、単独で用いられる。
d テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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抗真菌成分の作用機序【登録販売者解説】
正解の理由
ウンデシレン酸亜鉛は患部を酸性にし、ピロールニトリンは他の抗真菌成分と組み合わせて使われます。
正しい組合せは3で、aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「抗真菌作用を有する配合成分」です。
正しい組合せは3で、aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「抗真菌作用を有する配合成分」です。
解法ステップ
- aの「アルカリ性」に注目します。ウンデシレン酸とウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にする成分です。
- bのオキシコナゾール硝酸塩は、イミダゾール系抗真菌成分に含まれます。細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりします。
- cの「抗真菌作用が強い」「単独で用いられる」は、ピロールニトリンの説明と合いません。単独での作用は弱く、他の抗真菌成分と組み合わせて配合されます。
- dのテルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×(患部をアルカリ性にする)→ ○(患部を酸性にする)
ウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にすることで皮膚糸状菌(ひふしじょうきん。皮膚に寄生する真菌の一種)の発育を抑えます。「アルカリ性」と反対に書き換えられています。 -
b:正しい
オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系抗真菌成分です。皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性(物質の通りやすさ)を変化させたりして、増殖を抑えます。 -
c:誤り
×(抗真菌作用が強く、単独で用いられる)→ ○(単独での抗真菌作用は弱く、他の抗真菌成分と組み合わせて配合される)
ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げます。単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて使われます。 -
d:正しい
テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、増殖を抑えます。bと同じく細胞膜に関係しますが、bにある「細胞膜の透過性を変化させる」という説明は、手引きではイミダゾール系成分について示されています。
よくある誤解
- 「酸性」と「アルカリ性」を逆にする書き換えに注意します。ウンデシレン酸・ウンデシレン酸亜鉛は「酸性」です。
- 「作用が強いから単独で使う」と思い込まないようにします。ピロールニトリンは、単独での抗真菌作用が弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせます。
- bとdはどちらも細胞膜に関係しますが、イミダゾール系成分の説明には「細胞膜の透過性を変化させる」も含まれます。
補足コラム
細胞膜に関係する抗真菌成分は、作用の説明を分けて覚えると整理しやすくなります。
- イミダゾール系成分:細胞膜を構成する成分の産生を妨げるほか、細胞膜の透過性を変化させます。
- テルビナフィン塩酸塩など:細胞膜を構成する成分の産生を妨げます。
- ウンデシレン酸・ウンデシレン酸亜鉛:患部を酸性にします。
- ピロールニトリン:菌の呼吸や代謝を妨げます。単独での抗真菌作用は弱い成分です。
FAQ
皮膚糸状菌は、細菌とは別のものですか?
はい。皮膚糸状菌は真菌類の一種です。抗真菌成分は、細菌に対する抗菌成分とは区別して覚えましょう。
はい。皮膚糸状菌は真菌類の一種です。抗真菌成分は、細菌に対する抗菌成分とは区別して覚えましょう。
「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる」とは、どういう意味ですか?
細胞膜をつくるために必要な成分が作られにくくなることです。その結果、皮膚糸状菌の増殖が抑えられます。
細胞膜をつくるために必要な成分が作られにくくなることです。その結果、皮膚糸状菌の増殖が抑えられます。
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