登録販売者 2021年 北海道・東北 問50
問題文
痒み、腫れ、痛み等を抑える外皮用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:ヒドロコルチゾンの好ましくない作用として、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルスによる皮膚感染や持続的な刺激感の副作用が現れることがある。
2:ピロキシカムは、光線過敏症の副作用を生じることがあり、野外活動が多い人では、他の抗炎症成分が配合された製品を選択することが望ましい。
3:皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して、ユーカリ油が配合されている場合がある。(正解)
4:ヘパリン類似物質には、血液凝固を抑える働きがあるため、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患の診断を受けた人では、使用を避ける必要がある。
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外皮用薬の局所刺激成分【登録販売者解説】
正解の理由
ユーカリ油は冷感刺激成分であり、温感刺激成分ではありません。
誤っている記述は3です。a・b・dは正しく、cは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」にある、外皮用薬の成分の説明です。
解法ステップ
- まず、刺激成分が「冷感」と「温感」のどちらに分類されるかを確認します。
- 「ユーカリ油」に注目します。ユーカリ油は、メントールなどと同じ冷感刺激成分です。
- したがって、「温感刺激」としているcを含む3が誤りです。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい
ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分です。炎症を抑える一方、末梢組織の免疫機能を低下させる作用もあり、皮膚感染や持続的な刺激感が生じることがあります。 -
b:正しい
ピロキシカムでは、光線過敏症が副作用として生じることがあります。そのため、野外活動が多い人には、他の抗炎症成分が配合された製品を選ぶことが望ましいとされています。 -
c:誤り
× ユーカリ油=温感刺激成分 → ○ ユーカリ油=冷感刺激成分
ユーカリ油は、メントール、カンフル、ハッカ油などと同じ冷感刺激成分です。温感刺激成分の例は、カプサイシンやノニル酸ワニリルアミドなどです。 -
d:正しい
ヘパリン類似物質には血液凝固を抑える働きがあります。そのため、出血しやすい人や出血性血液疾患の診断を受けた人などでは、使用を避ける必要があります。
よくある誤解
- ユーカリ油は「油」という名前から、温める成分だと思い込むことがあります。成分名だけで判断せず、冷感・温感の分類を確認しましょう。
- 「血行を促す成分」はすべて温感刺激成分だと考えるのは誤りです。血行促進成分には、温感刺激とは異なる仕組みの成分もあります。
- 「抗炎症成分は炎症を抑えるから、皮膚感染にも使える」と考えがちですが、ステロイド性抗炎症成分は免疫機能を低下させる作用にも注意が必要です。
補足コラム
冷感刺激成分は、皮膚に冷感刺激を与え、反射的な血管の拡張によって患部の血行を促す成分です。メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油などが該当します。
一方、温感刺激成分は、皮膚に温感刺激を与えて末梢血管を拡張させ、患部の血行を促します。カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステルなどが該当します。
FAQ
冷感刺激成分でも血行を促すのはなぜですか?
冷感刺激によって軽い炎症が起き、反射的に血管が拡張することで、患部の血行を促す効果が期待されるためです。
冷感刺激によって軽い炎症が起き、反射的に血管が拡張することで、患部の血行を促す効果が期待されるためです。
関連キーワード: 外皮用薬、冷感刺激成分、温感刺激成分、ユーカリ油、ピロキシカム、ヘパリン類似物質

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