登録販売者 2021年 北海道・東北 問49
問題文
次の記述は、目に用いる医薬品等に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 1滴の薬液の量は約50μLであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。
b アドレナリン作動成分は、緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げるおそれがある。
c ハードコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。
d サルファ剤は、ブドウ球菌、連鎖球菌及びウイルスに対して効果がある。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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点眼薬の使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:点眼は一度に1滴、緑内障ではアドレナリン作動成分に注意、サルファ剤はウイルスには効きません。
正しい組合せは 1(a、b)です。aとbは正しく、cとdは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「点眼薬における一般的な注意」と「眼科用薬の配合成分」です。
解法ステップ
- aの「約50μL」と「30μL程度」は、1滴の量と結膜嚢(けつまくのう)の容積を比べた記述です。数値と「何滴も点眼しても効果が増すわけではない」という結論を確認します。
- bは、アドレナリン作動成分と緑内障の組合せに注目します。眼圧(眼球内の圧力)を上昇させるおそれがあるかが判断のポイントです。
- cは、レンズの種類に注意します。防腐剤などがレンズに吸着されやすいとされているのは、どちらのコンタクトレンズでしょうか。
- dは、サルファ剤が効く対象を確認します。細菌に対する効果と、ウイルスに対する効果を混同しないようにします。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい1滴の薬液は約50μLで、結膜嚢の容積は30μL程度です。そのため、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではありません。むしろ、薬液が鼻腔(びくう)に流れ込み、鼻や喉から吸収されて副作用が起きやすくなることがあります。
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b 正しいアドレナリン作動成分は、目の血管を収縮させて充血を除く目的で配合されることがあります。一方、緑内障(りょくないしょう)と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、治療を妨げたりするおそれがあります。
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c 誤り×「ハードコンタクトレンズ」→ ○「ソフトコンタクトレンズ」手引きでは、通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの成分がレンズに吸着されて角膜(かくまく)に障害を起こすおそれがあるとされています。なお、コンタクトレンズを装着したまま点眼できるのは、添付文書に使用可能と記載されている場合です。
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d 誤り×「ウイルスに対して効果がある」→ ○「ウイルスや真菌(しんきん)の感染に対する効果はない」サルファ剤は、ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌による感染症に用いられます。ただし、すべての細菌に効くわけではなく、ウイルスや真菌には効果がありません。
組合せの確認
- 1(a、b)は、正しいa・bの組合せです。
- 2(a、c)は、誤りのcを含み、正しいbを含みません。
- 3(b、d)は、誤りのdを含み、正しいaを含みません。
- 4(c、d)は、誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- コンタクトレンズの種類の取り違えに注意しましょう。防腐剤などが吸着されやすいという記述は、通常、ソフトコンタクトレンズについてです。
- 「細菌に効く」から「ウイルスにも効く」と広げないことが大切です。サルファ剤は細菌に対する成分で、ウイルスや真菌には効果がありません。
- 「何滴も点眼すれば効果が増す」という考えも誤りです。結膜嚢の容積より1滴の量のほうが多いため、余分な薬液が流れ出ることがあります。
補足コラム
点眼薬は、容器の先端がまぶたやまつ毛に触れないようにして、1滴ずつ点眼します。点眼後は数秒間まぶたを閉じ、目頭を押さえると、薬液が鼻腔へ流れ込むのを防ぐのに役立ちます。
FAQ
Q. 開封後の点眼薬は、容器に書かれた使用期限まで使えますか?
A. 容器に記載された使用期限は、未開封の状態における期限です。開封後、長期間を経過した製品は使用を避けるべきとされています。
A. 容器に記載された使用期限は、未開封の状態における期限です。開封後、長期間を経過した製品は使用を避けるべきとされています。
Q. 家族と点眼薬を共用してもよいですか?
A. 共用は避けることとされています。容器の先端がまつ毛などに触れ、中身が汚染されている可能性があるためです。
A. 共用は避けることとされています。容器の先端がまつ毛などに触れ、中身が汚染されている可能性があるためです。
関連キーワード: 点眼薬、結膜嚢、アドレナリン作動成分、緑内障、コンタクトレンズ、サルファ剤

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