登録販売者 2021年 北海道・東北 問57
問題文
次の記述は、代表的な生薬成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静の作用を期待して用いられる。
b マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙の作用を期待して用いられる。
c キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
d ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、利尿の作用を期待して用いられる。
選択肢
1:レンギョウ、ボウフウ、サイコ、ボウイ
2:レンギョウ、カッコン、ブシ、ショウマ
3:ブクリョウ、ボウフウ、サイコ、ショウマ
4:ブクリョウ、カッコン、ブシ、ボウイ(正解)
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代表的な生薬成分の基原と作用【登録販売者解説】
正解の理由
ブクリョウ=利尿・健胃・鎮静、カッコン=解熱・鎮痙、ブシ=心筋の収縮力を高める、ボウイ=鎮痛・利尿です。
4は、a〜dの生薬名と基原・作用がすべて一致しています。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の生薬成分に関する記述です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、各生薬の基原と期待される作用が示されています。
4は、a〜dの生薬名と基原・作用がすべて一致しています。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の生薬成分に関する記述です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、各生薬の基原と期待される作用が示されています。
解法ステップ
- aの「マツホドの菌核(きんかく)」に注目します。利尿・健胃・鎮静の組合せから、ブクリョウと判断します。
- bは「クズの周皮(しゅうひ)を除いた根」と「解熱・鎮痙(ちんけい)」が手がかりです。カッコンに当たります。
- cの「ハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根(かいこん)を減毒加工」はブシ、dの「オオツヅラフジ」と「鎮痛・利尿」はボウイです。
- この4つが並ぶ4を選びます。ほかの選択肢には、別の生薬名が入っています。
選択肢別の誤答解説
- a:ブクリョウです。 サルノコシカケ科のマツホドの菌核を基原とし、通例、外層をほとんど除いて用います。利尿・健胃・鎮静の作用が手がかりです。選択肢1・2の「レンギョウ」は、モクセイ科の果実を基原とする生薬で、鎮痛・抗菌などの作用が期待されます。ブクリョウとは基原も作用も異なります。
- b:カッコンです。 マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とし、解熱・鎮痙などの作用が期待されます。選択肢1・3の「ボウフウ」は、セリ科の根・根茎を基原とし、発汗・解熱・鎮痛・鎮痙などの作用が期待される生薬です。クズの根ではありません。
- c:ブシです。 キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工した生薬です。心筋(心臓の筋肉)の収縮力を高め、血液循環を改善する作用を持ちます。選択肢1・3の「サイコ」は、セリ科のミシマサイコの根を基原とし、抗炎症・鎮痛などの作用が期待されます。トリカブトの塊根を基原とする生薬ではありません。
- d:ボウイです。 ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性(つるせい)の茎と根茎(こんけい)を基原とし、鎮痛・利尿などの作用が期待されます。選択肢2・3の「ショウマ」は、キンポウゲ科の植物の根茎を基原とする生薬で、発汗・解熱・解毒・消炎などの作用が期待されます。鎮痛・利尿を特徴とするボウイとは異なります。
よくある誤解
- ボウイとボウフウは名前が似ていますが、別の生薬です。 ボウイはオオツヅラフジを基原とし、鎮痛・利尿が手がかりです。ボウフウは発汗・解熱などが手がかりです。
- 「トリカブト」を基原とするブシは、未加工のものをそのまま使うわけではありません。 毒性を減らす加工をして用います。
- 生薬名だけでなく、基原と作用の組合せで判断します。 たとえば「解熱」という作用だけでは、複数の生薬が候補になります。
補足コラム
選択肢に出てくる生薬は、次の組合せでも整理できます。
- レンギョウ:モクセイ科の果実/鎮痛・抗菌など
- サイコ:セリ科のミシマサイコの根/抗炎症・鎮痛など
- ボウフウ:セリ科の根・根茎/発汗・解熱・鎮痛・鎮痙など
- ショウマ:キンポウゲ科の植物の根茎/発汗・解熱・解毒・消炎など
基原が「果実」「根」「根茎」のどれかを確認すると、生薬名の取り違えを防ぎやすくなります。
FAQ
Q. ブシを減毒加工するのはなぜですか?
A. 手引きでは、生のブシは毒性が高いため、毒性を減らし、有用な作用を保つ処理を施して使用するとされています。
A. 手引きでは、生のブシは毒性が高いため、毒性を減らし、有用な作用を保つ処理を施して使用するとされています。
関連キーワード: ブクリョウ、カッコン、ブシ、ボウイ、ボウフウ、生薬の基原、利尿作用

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