登録販売者 2021年 北海道・東北 問65
問題文
肝臓及び胆嚢に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:胆嚢は、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
2:胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する役割がある。
3:小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。
4:胆嚢は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器である。(正解)
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肝臓と胆嚢の働き【登録販売者解説】
正解の理由
胆嚢は胆汁を蓄え、肝臓は胆汁を作り、栄養分やビタミンも蓄えます。
誤っている記述は4です。1〜3は正しく、4は「ビタミンを貯蔵する臓器」を胆嚢としている点が誤りです。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」では、脂溶性ビタミンのビタミンA、Dなどや、水溶性ビタミンのビタミンB6、B12などを貯蔵するのは肝臓とされています。
解法ステップ
- 胆嚢(たんのう)の働きとして「胆汁を濃縮して蓄える」ことを押さえます。
- 「古くなった赤血球や過剰のコレステロールを排出する」という胆汁の働きも確認します。
- 「ブドウ糖が肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる」は肝臓の働きです。
- ビタミンの貯蔵先まで胆嚢にしている4が誤りだと判断します。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しいです。 胆嚢は、肝臓で作られた胆汁を濃縮して蓄えます。十二指腸(じゅうにしちょう)に内容物が入ってくると収縮し、胆汁を腸管内に送り込みます。
- 2:正しいです。 胆汁には、古くなった赤血球や過剰なコレステロールなどを排出する役割があります。
- 3:正しいです。 小腸で吸収されたブドウ糖は血液で肝臓に運ばれ、グリコーゲンとして蓄えられます。グリコーゲンは、ブドウ糖がまとまってできた貯蔵形です。
- 4:誤りです。 ×「胆嚢」→ ○「肝臓」。肝臓は、ビタミンA、Dなどの脂溶性ビタミンに加え、ビタミンB6、B12などの水溶性ビタミンも蓄えます。胆嚢が蓄えるのは、肝臓で作られた胆汁です。
よくある誤解
- 胆汁を蓄える胆嚢と、胆汁を作る肝臓を取り違えやすいです。「胆汁は肝臓で作り、胆嚢に蓄える」と整理しましょう。
- 「ビタミンの貯蔵」と「胆汁の貯蔵」を混同しないようにします。ビタミンを貯蔵するのは肝臓です。
- 4は、臓器の働き自体を別の臓器に入れ替えた書き換えです。「貯蔵する」という語だけで判断せず、何をどの臓器が貯蔵するのかを確認します。
補足コラム
胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を助け、脂溶性ビタミンの吸収も助けます。腸に出た胆汁酸塩の大部分は小腸で再吸収され、肝臓に戻ります。
FAQ
胆汁に含まれるビリルビンは、何に由来しますか?
古くなった赤血球のヘモグロビンが分解されて生じる老廃物です。腸内細菌によって代謝され、便を茶褐色にする色素になります。
古くなった赤血球のヘモグロビンが分解されて生じる老廃物です。腸内細菌によって代謝され、便を茶褐色にする色素になります。
関連キーワード: 胆嚢、肝臓、胆汁、グリコーゲン、ビタミンの貯蔵

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