登録販売者 2021年 北海道・東北 問66
問題文
次の記述は、腎臓及び副腎に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。
b 尿細管では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過される。
c 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
d 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
選択肢
1:(a、c)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)
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腎臓と副腎の働き【登録販売者解説】
正解の理由
腎小体で濾過、尿細管で再吸収。赤血球の産生を促すホルモンは腎臓から分泌されます。
1の組合せは、a・cが正しく、b・dが誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」の第2章「人体の働きと医薬品」にある腎臓と副腎の説明です。
解法ステップ
- aの「糸球体」と「ボウマン嚢」に注目します。両者で腎小体をつくるという説明なら正しいと判断できます。
- bの「尿細管で濾過される」を確認します。老廃物の濾過が行われる場所は腎小体なので、この記述は誤りです。
- cの「腎臓」「赤血球の産生を促進するホルモン」は、腎臓の内分泌機能に関する正しい組合せです。
- dの「副腎皮質」と「アドレナリン・ノルアドレナリン」の組合せを確認します。これらが産生・分泌されるのは副腎髄質です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
糸球体(しきゅうたい)の外側を袋状のボウマン嚢が包みます。このまとまりを腎小体(じんしょうたい)といいます。 -
b 誤り
×「尿細管で濾過される」→ ○「腎小体で濾過される」
尿素などの老廃物は、腎小体で血液から濾過されます。尿細管(にょうさいかん)では、原尿から水分や電解質、栄養分などが再吸収(さいきゅうしゅう)されます。 -
c 正しい
腎臓には内分泌腺(ないぶんぴつせん)としての機能があります。骨髄(こつずい)で赤血球がつくられるのを促進するホルモンを分泌します。 -
d 誤り
×「副腎皮質でアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される」→ ○「副腎髄質で産生・分泌される」
副腎皮質(ふくじんひしつ)では副腎皮質ホルモンがつくられます。アドレナリンとノルアドレナリンは、副腎髄質(ふくじんずいしつ)で産生・分泌されます。
組合せで見ると、2はa・dで、誤りのdを含み、正しいcを含みません。3はb・cで、誤りのbを含み、正しいaを含みません。4はb・dで、誤りのb・dを含み、正しいa・cを含みません。
よくある誤解
- 「濾過」と「再吸収」の場所を入れ替える
濾過は腎小体、再吸収は尿細管です。働きと場所をセットで覚えましょう。 - 副腎の「皮質」と「髄質」を取り違える
アドレナリンとノルアドレナリンは髄質です。「皮質」と書き換えられていたら注意してください。 - 腎臓の働きを尿の生成だけだと思う
腎臓には、血液中の老廃物を除く働きだけでなく、ホルモンを分泌する内分泌機能もあります。
補足コラム
腎小体と尿細管は、腎臓の基本的な機能単位であるネフロンを構成します。腎小体で原尿がつくられ、尿細管で必要なものが再吸収される、という順序がポイントです。
副腎は腎臓の上部にあり、皮質と髄質の二層構造です。副腎の問題では、「どちらの層か」と「何が産生・分泌されるか」を組にして確認しましょう。
FAQ
腎臓で活性型に変えられるビタミンはありますか?
あります。ビタミンDは腎臓で活性型に転換され、骨の形成や維持に働きます。
あります。ビタミンDは腎臓で活性型に転換され、骨の形成や維持に働きます。
尿細管では何が尿になるのですか?
腎小体でつくられた原尿から、必要な水分や栄養分などが再吸収された後、残った老廃物や余分な水分・電解質が尿になります。
腎小体でつくられた原尿から、必要な水分や栄養分などが再吸収された後、残った老廃物や余分な水分・電解質が尿になります。
関連キーワード: 腎小体、糸球体、ボウマン嚢、尿細管、ネフロン、副腎皮質、副腎髄質、赤血球産生促進ホルモン

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