登録販売者 2021年 北海道・東北 問67
問題文
感覚器官に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。
b ビタミンAが不足すると、夜間視力の低下である夜盲症を生じる。
c 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
d 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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目・鼻・耳の構造【登録販売者解説】
正解の理由
角膜・水晶体は房水から栄養と酸素を受け、ビタミンA不足は夜盲症を招きます。蝸牛と前庭があるのは中耳ではなく内耳です。
正しい組合せは3です。記述は、a・b・cが正しく、dが誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「目、鼻、耳などの感覚器官」です。
解法ステップ
- dの「蝸牛」「前庭」に注目します。この2つがあるのは内耳であり、「中耳」とした記述は誤りです。
- dを正としている選択肢1・4・5を除きます。
- bは、ビタミンA不足で夜間視力が低下し、夜盲症を生じるため正しい記述です。bを誤りとしている選択肢2を除くと、3に絞れます。
選択肢別の誤答解説
- a 正しいです。 角膜と水晶体には血管が通っていません。そのため、房水(ぼうすい)によって栄養分や酸素が供給されます。
- b 正しいです。 ビタミンAは、わずかな光に反応する視細胞の働きに不可欠です。不足すると夜間視力が低下し、夜盲症(やもうしょう)を生じます。
- c 正しいです。 鼻中隔(びちゅうかく)の前部は、毛細血管が多く、粘膜が薄い部分です。そのため傷つきやすく、鼻出血(びしゅっけつ)を起こしやすいとされています。
- d 誤りです。
× 中耳 → ○ 内耳
蝸牛(かぎゅう)は聴覚器官、前庭(ぜんてい)は平衡器官です。この2つからなるのは内耳です。中耳は鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなります。
よくある誤解
- 「中耳」と「内耳」の取り違えに注意します。蝸牛・前庭は内耳、鼓膜・耳小骨などは中耳です。
- 「ビタミンA不足=目の乾燥だけ」と考えないようにします。夜間視力の低下や夜盲症も重要なキーワードです。
- 鼻のどこでも鼻出血しやすいわけではありません。 手引きで示されているのは、毛細血管が豊富で粘膜が薄い鼻中隔の前部です。
補足コラム
耳は外耳・中耳・内耳に分けられます。音は外耳から中耳を通って内耳へ伝わり、内耳では蝸牛が音を感じ、前庭が平衡感覚に関わります。「音を伝える部分」と「音や平衡感覚を受け取る部分」を分けて覚えると、名称の入れ替えに気づきやすくなります。
FAQ
Q. 房水と硝子体(しょうしたい)は同じものですか?
A. 別のものです。房水は角膜と水晶体の間にあり、角膜などに栄養分や酸素を供給します。硝子体は水晶体から網膜までの眼球内を満たす、透明なゼリー状の組織です。
A. 別のものです。房水は角膜と水晶体の間にあり、角膜などに栄養分や酸素を供給します。硝子体は水晶体から網膜までの眼球内を満たす、透明なゼリー状の組織です。
関連キーワード: 感覚器官、房水、夜盲症、鼻中隔、内耳、蝸牛、前庭

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