登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問22
問題文
一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a チペピジンヒベンズ酸塩は、気管・気管支を拡げる成分である。
b エテンザミドは、インフルエンザにかかっている15歳未満の小児には使用を避ける必要がある。
c プソイドエフェドリン塩酸塩は、依存性に留意する必要がある。
d 去痰成分として、グアイフェネシンがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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かぜ薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
チペピジンヒベンズ酸塩=鎮咳成分、エテンザミド=特定の15歳未満の小児で使用を避ける成分、プソイドエフェドリン塩酸塩=依存性に注意する成分、グアイフェネシン=去痰成分です。
正しい組合せは3です。各記述は、aが誤り、b・c・dが正しい組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」のかぜ薬の配合成分に関する項目です。
解法ステップ
- 「気管・気管支を拡げる」と「咳を抑える」を見分けます。チペピジンヒベンズ酸塩は、かぜ薬の鎮咳成分として挙げられています。
- エテンザミドの注意対象は、「水痘またはインフルエンザにかかっている15歳未満の小児」です。問題文のbは、その対象に当てはまります。
- プソイドエフェドリン塩酸塩には依存性があり、グアイフェネシンは去痰成分です。この2つは正しい記述です。
- 正しい正誤は「a誤・b正・c正・d正」です。選択肢1はa・b・d、選択肢2はa・b・c、選択肢4はc、選択肢5はbの正誤が違います。選択肢3だけが一致します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「気管・気管支を拡げる成分」→ ○「咳を抑える成分(鎮咳成分)」
チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を抑える鎮咳成分です。「気管・気管支を拡げる成分」は、かぜ薬ではプソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分を指します。 -
b:正しい
エテンザミドは、インフルエンザまたは水痘(すいとう)にかかっている15歳未満の小児には、使用を避ける必要があります。問題文の対象と注意点が合っています。 -
c:正しい
プソイドエフェドリン塩酸塩は、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げるアドレナリン作動成分です。依存性があるため、留意が必要です。 -
d:正しい
グアイフェネシンは去痰成分です。気道粘膜からの粘液の分泌を促し、痰(たん)を出しやすくします。
よくある誤解
- チペピジンヒベンズ酸塩を、気管支を拡げる成分と取り違えやすいです。「咳を抑える成分」と「気管支を拡げる成分」は役割が異なります。
- エテンザミドの注意を「15歳未満ならいつでも使用を避ける」と広げないようにしましょう。手引きで示されているのは、水痘またはインフルエンザにかかっている場合です。
- 依存性への注意は、鎮咳成分だけに限られません。プソイドエフェドリン塩酸塩にも依存性があります。
補足コラム
エテンザミドは、アセトアミノフェン、カフェインと組み合わせた「ACE処方」に含まれることがあります。成分名の頭文字を取った呼び名です。エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分と作用の仕組みが異なることから、組み合わせて配合されることがあります。
FAQ
鎮咳成分は、すべて依存性に注意が必要ですか?
すべてではありません。手引きでは、かぜ薬に配合される鎮咳成分のうち、コデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩に依存性があるとされています。成分ごとに確認しましょう。
すべてではありません。手引きでは、かぜ薬に配合される鎮咳成分のうち、コデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩に依存性があるとされています。成分ごとに確認しましょう。
去痰成分は、すべて同じ仕組みで痰を出しやすくするのですか?
同じではありません。グアイフェネシンのように気道粘膜からの粘液分泌を促すもののほか、痰の粘性を減らすものもあります。
同じではありません。グアイフェネシンのように気道粘膜からの粘液分泌を促すもののほか、痰の粘性を減らすものもあります。
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