登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問23
問題文
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。
b 麻黄湯は、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
c 小柴胡湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、感冒、花粉症に適すとされる。
d 桂枝湯は、マオウを含有するため、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)は使用を避ける必要がある。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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かぜに用いる漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
葛根湯(かっこんとう)は汗の出ていないかぜの初期、麻黄湯(まおうとう)は胃腸が弱い人や汗をかきやすい人に注意します。
正しい組合せは 1 の(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、かぜに用いる漢方処方製剤の記載です。
正しい組合せは 1 の(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、かぜに用いる漢方処方製剤の記載です。
解法ステップ
- aの「葛根湯」にある「体力中等度以上」「汗をかいていないもの」を確認します。手引きの記載と一致します。
- bの「麻黄湯」は、胃腸が弱い人や発汗傾向が著しい人に不向きとされる点を確認します。記載と一致します。
- cは「小柴胡湯(しょうさいことう)」という処方名に注目します。記載された症状に適すのは、小柴胡湯ではなく小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。
- dは「桂枝湯(けいしとう)がマオウを含むため、体の虚弱な人は避ける」という部分が誤りです。a・bを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
葛根湯は、体力中等度以上の人の、汗をかいていないかぜの初期などに適すとされます。鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みも適応に含まれます。 -
b 正しい
麻黄湯は、胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人では、悪心(おしん:吐き気)や胃部不快感、発汗過多、全身脱力感などが現れやすく、不向きとされます。 -
c 誤り
× 小柴胡湯 → ○ 小青竜湯
「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水」などに適すとされるのは小青竜湯です。小青竜湯の体力の目安は「体力中等度又はやや虚弱」です。記述中の「気管支喘息(きかんしぜんそく)、鼻炎、感冒、花粉症」も、小青竜湯の適応に含まれます。 -
d 誤り
× 桂枝湯はマオウを含み、体の虚弱な人は避ける → ○ 桂枝湯は体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適す
桂枝湯は、体力虚弱の人に用いられる処方として記載されています。マオウを含むことを理由に、体の虚弱な人が避ける処方ではありません。
よくある誤解
- 似た処方名を取り違える
小柴胡湯と小青竜湯は名前が似ていますが、この問題の「うすい水様の痰」「鼻水」「花粉症」という手がかりに合うのは小青竜湯です。 - 「かぜの初期」だけで処方を決める
葛根湯と桂枝湯はいずれもかぜの初期に用いられますが、葛根湯は「汗をかいていない」、桂枝湯は「汗が出る」という違いがあります。 - マオウを含む処方と、体力虚弱の人向けの処方を混同する
桂枝湯をマオウ含有処方とする記述が誤りです。処方名と体力の区分をセットで確認しましょう。
補足コラム
今回登場する処方は、体力の目安と症状の手がかりを組み合わせて覚えると区別しやすくなります。
- 葛根湯:体力中等度以上/汗をかいていないかぜの初期、鼻かぜ、肩こりなど
- 麻黄湯:体力充実/寒気・発熱・頭痛・咳などがあり、汗が出ていないかぜの初期
- 小青竜湯:体力中等度又はやや虚弱/うすい水様の痰を伴う咳、鼻水
- 桂枝湯:体力虚弱/汗が出るもののかぜの初期
FAQ
葛根湯と小青竜湯は、どちらもマオウを含みますか?
はい。手引きでは、麻黄湯のほか、葛根湯と小青竜湯も構成生薬としてマオウを含むとされています。処方の適応を見分けるときは、マオウの有無だけでなく、体力の目安や症状にも注目します。
はい。手引きでは、麻黄湯のほか、葛根湯と小青竜湯も構成生薬としてマオウを含むとされています。処方の適応を見分けるときは、マオウの有無だけでなく、体力の目安や症状にも注目します。
「汗をかいていない」ことは、どの処方を見分ける手がかりになりますか?
葛根湯と麻黄湯の適応に共通する手がかりです。両者は、体力の目安や具体的な症状をあわせて区別します。
葛根湯と麻黄湯の適応に共通する手がかりです。両者は、体力の目安や具体的な症状をあわせて区別します。
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