登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問24
問題文
発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬とその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 解熱鎮痛薬の効果は、一部の漢方処方製剤を除き、痙攣性の内臓痛には、期待できない。
b アセトアミノフェンは、解熱鎮痛作用の他に、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、医療用医薬品の血栓予防成分としても用いられている。
c 解熱鎮痛薬は、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多く、また、服用期間中は、飲酒は避けることとされている。
d プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも下げる方向に調節する。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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発熱と解熱鎮痛薬【登録販売者解説】
正解の理由
プロスタグランジンは体温を高く保ち、アスピリンは血液を凝固しにくくします。
正しい組合せは2(a、c)です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬の作用・配合成分・使用上の注意です。
正しい組合せは2(a、c)です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬の作用・配合成分・使用上の注意です。
解法ステップ
- aの「痙攣性の内臓痛」と「一部の漢方処方製剤を除き」に注目します。手引きの説明と一致するかを確認します。
- bは「アセトアミノフェン」と「血液を凝固しにくくさせる作用」の組合せを確認します。
- cは「空腹時を避けることが多い」「服用期間中は飲酒を避ける」の2点を確認します。
- dは、プロスタグランジンが体温を「上げる」のか「下げる」のかに注目します。aとcが正しいため、その組合せである2を選べます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
痙攣性(けいれんせい)の内臓痛は、ほかの痛みとは発生の仕組みが異なります。そのため、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できません。 -
b 誤り
×(アセトアミノフェン)→ ○(アスピリン)
血液を凝固しにくくする作用があり、医療用医薬品で血栓予防に用いられる成分として手引きに示されているのは、アセトアミノフェンではなくアスピリンです。 -
c 正しい
解熱鎮痛薬では、胃への悪影響を軽減するため、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多いです。また、アルコールが成分の吸収や代謝に影響し、副作用を起こしやすくするおそれがあるため、服用期間中は飲酒を避けることとされています。 -
d 誤り
×(体温を通常よりも下げる方向)→ ○(体温を通常よりも高く維持する方向)
プロスタグランジンは、脳の下部にある体温調節部位(温熱中枢)に作用し、体温を通常よりも高く維持するように調節します。解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンの産生を抑えることで、熱を下げる働きをします。
組合せの確認
- 選択肢1(a、b)は、正しいaに誤ったbを組み合わせ、正しいcを含まないため誤りです。
- 選択肢3(b、d)は、誤ったb・dの組合せで、正しいa・cを含まないため誤りです。
- 選択肢4(c、d)は、正しいcに誤ったdを組み合わせ、正しいaを含まないため誤りです。
- 選択肢2(a、c)は、正しい記述の組合せです。
よくある誤解
- 血液を凝固しにくくする作用を、アセトアミノフェンの特徴と取り違えないようにしましょう。手引きでこの作用と血栓予防への使用が示されているのはアスピリンです。
- プロスタグランジンが体温を下げると逆に覚えないよう注意します。プロスタグランジンは体温を高く維持する方向に働きます。
- 「空腹時を避けることが多い」と「すべての製品で空腹時に服用できない」は同じではありません。手引きでは、アセトアミノフェンを含む製品には空腹時に服用できるものもあるとされています。
補足コラム
- アスピリン:血液を凝固しにくくする作用があり、医療用医薬品では血栓予防にも用いられます。
- アセトアミノフェン:主として中枢(脳や脊髄など)に作用して解熱・鎮痛をもたらします。末梢での抗炎症作用は期待できず、空腹時に服用できる製品もあります。
- 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となる病気や外傷そのものを治す薬ではなく、発熱や痛みを緩和する薬です。
FAQ
Q. 解熱鎮痛薬を服用中に、飲酒を避けるのはなぜですか?
A. アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響し、副作用が起こりやすくなるおそれがあるためです。
A. アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響し、副作用が起こりやすくなるおそれがあるためです。
Q. プロスタグランジンは、体温以外にも関係しますか?
A. 痛みのシグナルを増幅して痛みを強めるほか、炎症にも関与します。
A. 痛みのシグナルを増幅して痛みを強めるほか、炎症にも関与します。
関連キーワード: 解熱鎮痛薬、プロスタグランジン、アスピリン、アセトアミノフェン、空腹時服用、飲酒との相互作用

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