登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問34
問題文
胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 制酸成分を主体とする胃腸薬は、炭酸飲料での服用で胃酸に対する中和作用が向上する。
b ロートエキスは、ノルアドレナリンの働きを抑え、過剰な胃液の分泌を抑える。
c テプレノンは、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して用いられる。
d 制酸成分のうちアルミニウムを含む成分については、長期連用を避ける必要がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)(正解)
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胃に作用する薬の成分【登録販売者解説】
正解の理由
制酸成分は酸性の飲み物で中和作用が弱まり、ロートエキスはアセチルコリンの働きを抑えます。
正しい組合せは4(c、d)です。aは誤り、bは誤り、cは正しい、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃に作用する薬の項目です。
解法ステップ
- aの「炭酸飲料で中和作用が向上する」に注目します。手引きでは、炭酸飲料など酸度の高い食品との服用は適当でないとされています。
- bの「ノルアドレナリン」を確認します。ロートエキスが抑えるのは、胃液の分泌に関わるアセチルコリンの働きです。
- cの「胃粘膜の修復」と、dの「アルミニウムを含む制酸成分の長期連用」に注目します。どちらも手引きの説明に合うため、(c、d)の4に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「炭酸飲料で中和作用が向上する」→ ○「炭酸飲料等での服用は適当でない」
炭酸飲料など酸度の高い食品と一緒に使うと、胃酸に対する制酸成分の中和作用が低下することが考えられます。「向上する」ではなく「低下する」方向です。 -
b
×「ノルアドレナリンの働きを抑える」→ ○「アセチルコリンの働きを抑える」
ロートエキスは、胃液の分泌に関わる副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑え、過剰な胃液の分泌を抑える成分です。ノルアドレナリンではありません。 -
c
テプレノンは、胃粘膜の保護・修復を期待して用いられる成分です。荒れた胃粘膜の修復を促す作用を期待するという記述は正しいです。 -
d
アルミニウムを含む制酸成分は、透析治療を受けていない人でも長期連用を避ける必要があります。長期間の服用でアルミニウムが体内に蓄積し、健康への影響が生じるおそれがあるためです。
よくある誤解
- 「中和する成分だから、酸性の飲み物と一緒なら中和作用が強くなる」と考えがちです。手引きでは、酸度の高い食品との服用で中和作用が低下することが考えられるとされています。
- ロートエキスの作用を、似た名称の神経伝達物質と取り違えないようにしましょう。ここで覚えるのは「アセチルコリンの働きを抑える」です。
- 「透析を受けている人だけが注意すればよい」と考えるのも誤りです。アルミニウムを含む成分は、透析治療を受けていない人も長期連用を避けます。
補足コラム
胃に作用する成分は、目的で整理すると覚えやすくなります。
- 制酸成分:胃酸を中和します。
- 胃粘膜保護・修復成分:胃粘膜を保護したり、修復を促したりします。テプレノンはこの区分です。
- 胃液分泌抑制成分:胃液の分泌を抑えます。ロートエキスはアセチルコリンの働きを抑えることで、この作用を示します。
FAQ
Q. アルミニウムを含む成分は、短期間の使用も避けるのですか?
A. この問題で問われているのは、透析治療を受けていない人についての「長期連用を避ける」という注意です。透析治療を受けている人は、使用を避ける必要があります。
A. この問題で問われているのは、透析治療を受けていない人についての「長期連用を避ける」という注意です。透析治療を受けている人は、使用を避ける必要があります。
Q. ロートエキスは胃の動きを止める成分ですか?
A. この問題で押さえる作用は、アセチルコリンの働きを抑えて胃液の分泌を抑えることです。胃の動きを止める成分として覚えるのではなく、作用の対象を区別しましょう。
A. この問題で押さえる作用は、アセチルコリンの働きを抑えて胃液の分泌を抑えることです。胃の動きを止める成分として覚えるのではなく、作用の対象を区別しましょう。
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