登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問44
問題文
次の成分を含む鼻炎用内服薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
2錠中
成分 分量
プソイドエフェドリン塩酸塩 40 mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 10 mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 2 mg
グリチルリチン酸二カリウム 15 mg
ベラドンナ総アルカロイド 0.2 mg
無水カフェイン 25 mg
a 眠気が促される成分は配合されていない。
b 目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれるおそれがある成分が配合されている。
c 排尿困難が現れることがある成分が配合されている。
d 医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、使用を避ける必要がある成分が、配合されている。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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鼻炎用内服薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
クロルフェニラミンは眠気、ベラドンナ総アルカロイドは目のかすみ・排尿困難、プソイドエフェドリンは排尿困難・モノアミン酸化酵素阻害剤との併用注意がポイントです。
正しい組合せは3です。記述aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の鼻炎用内服薬に関する項目です。
解法ステップ
- **「眠気が促される成分は配合されていない」**に注目します。成分欄にクロルフェニラミンがあるか確認します。
- **「目のかすみ、異常なまぶしさ」**は、ベラドンナ総アルカロイドなどの抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)に結びつけます。
- **「排尿困難」**は、プソイドエフェドリンやベラドンナ総アルカロイドに関連する副作用として確認します。
- **「セレギリン塩酸塩等」**が出たら、プソイドエフェドリンとの相互作用を確認します。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「眠気が促される成分は配合されていない」→ ○「眠気が促される成分が配合されている」
クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、眠気が促されることがあります。無水カフェインが配合されていても、眠気を促す成分が「配合されていない」とは言えません。
記述b
目のかすみや異常なまぶしさが現れるおそれのある成分が配合されています。ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン作用を示し、目の調節に影響することがあります。
記述c
排尿困難が現れることのある成分が配合されています。プソイドエフェドリン塩酸塩には、自律神経系への作用によって排尿困難が現れることがあります。ベラドンナ総アルカロイドにも抗コリン作用があります。
記述d
使用を避ける必要がある成分が配合されています。プソイドエフェドリン塩酸塩は、セレギリン塩酸塩などのモノアミン酸化酵素阻害剤を使用している人では、成分の代謝が妨げられ、副作用が現れやすくなるおそれがあります。
選択肢1
aを「正」、bを「誤」、cを「正」、dを「誤」としています。aは誤り、bとdは正しい記述なので、正しい組合せではありません。
選択肢2
aを「正」、bを「誤」、cを「誤」、dを「正」としています。a・b・cの正誤が、正しい組合せと異なります。
選択肢4
aを「誤」、bを「正」、cを「誤」、dを「正」としています。cは正しい記述なので、cの正誤が異なります。
選択肢5
aを「誤」、bを「誤」、cを「正」、dを「正」としています。bは正しい記述なので、bの正誤が異なります。
よくある誤解
- **「眠気を促す成分はない」**という否定を見落とす誤りです。クロルフェニラミンがあるため、この記述は誤りです。
- ベラドンナ総アルカロイドとプソイドエフェドリン塩酸塩は、どちらも排尿困難に関連します。原因となる成分を一つだけに限定しないようにしましょう。
- 「モノアミン酸化酵素阻害剤」という薬の名前だけで判断せず、問題文にあるプソイドエフェドリンとの組合せを確認します。
補足コラム
この問題では、副作用の手がかりから成分をたどると整理しやすくなります。
- 眠気:クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン成分
- 目のかすみ・異常なまぶしさ:ベラドンナ総アルカロイドなどの抗コリン作用
- 排尿困難:プソイドエフェドリン塩酸塩などの作用にも注意
FAQ
無水カフェインが配合されていると、眠気を促す成分はないことになりますか?
いいえ。設問では、眠気を促す成分が配合されているかを成分ごとに確認します。無水カフェインの存在だけで、クロルフェニラミンの作用を無視することはできません。
いいえ。設問では、眠気を促す成分が配合されているかを成分ごとに確認します。無水カフェインの存在だけで、クロルフェニラミンの作用を無視することはできません。
プソイドエフェドリン塩酸塩とモノアミン酸化酵素阻害剤の併用で、なぜ注意が必要なのですか?
プソイドエフェドリンの代謝が妨げられ、副作用が現れやすくなるおそれがあるためです。
プソイドエフェドリンの代謝が妨げられ、副作用が現れやすくなるおそれがあるためです。
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