登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問64
問題文
脾臓及び腎臓に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理をすることである。
b 脾臓にはリンパ球が増殖、密集する組織(リンパ組織)があり、血液中の細菌やウイルス等の異物に対する免疫応答に関与する。
c 腎小体では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過される。
d ネフロンは、腎臓の基本的な機能単位であり、腎小体と糸球体とで構成される。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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脾臓・腎臓の構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
脾臓は古い赤血球の処理と免疫、腎臓のネフロンは腎小体と尿細管で構成されます。
正しい組合せは2です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の循環器系・泌尿器の項目です。
解法ステップ
- a・bで、脾臓の働きとして「古くなった赤血球の処理」と「免疫応答」が述べられていることを確認します。
- cの「肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素」は、腎小体で濾過される老廃物の説明と一致します。
- dの「腎小体と糸球体」に注目します。糸球体は腎小体の一部なので、ネフロンの構成としては不適切です。
- a・b・cが正しく、dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
脾臓(ひぞう)は、血液から古くなった赤血球を濾し取って処理します。古くなった赤血球は柔軟性を失い、脾臓の網目構造に引っかかるためです。 -
b 正しい
脾臓にはリンパ球が増殖・密集するリンパ組織があります。血液中の細菌やウイルスなどの異物に対する免疫応答に関与します。 -
c 正しい
腎小体(じんしょうたい)では、尿素など血液中の老廃物が濾過(ろか)され、原尿として尿細管へ入ります。尿素は、肝臓でアミノ酸が分解されることで生成します。 -
d 誤り
×「ネフロンは、腎小体と糸球体とで構成される」→ ○「ネフロンは、腎小体と尿細管とで構成される」
腎臓の基本的な機能単位がネフロンです。腎小体は、糸球体(しきゅうたい)と、それを包むボウマン嚢(のう)から成ります。つまり、糸球体は腎小体の一部であり、ネフロンを構成するもう一つの部分は尿細管(にょうさいかん)です。
よくある誤解
- 「糸球体」と「腎小体」を同じものとして扱う
糸球体は腎小体の一部です。腎小体全体と糸球体を並べてネフロンの構成要素とするのは誤りです。 - 脾臓の働きを赤血球の処理だけだと思う
脾臓は古くなった赤血球を処理するほか、リンパ組織を通じて免疫応答にも関与します。 - 尿素は腎臓で作られると思う
尿素は肝臓で生成し、腎小体で血液から濾過されます。生成する場所と排出に関わる場所を区別しましょう。
補足コラム
腎小体では、血液中の老廃物などが濾過されて原尿になります。その後、尿細管でブドウ糖やアミノ酸、水分、電解質などが再吸収され、老廃物が濃縮されて尿になります。
濾過は原尿をつくる段階、再吸収は必要なものを血液に戻す段階と整理すると覚えやすいです。
濾過は原尿をつくる段階、再吸収は必要なものを血液に戻す段階と整理すると覚えやすいです。
FAQ
Q. 腎小体と糸球体は、どう区別すればよいですか?
A. 糸球体は毛細血管が球状に集まった部分で、腎小体は糸球体とそれを包むボウマン嚢を合わせたものです。
A. 糸球体は毛細血管が球状に集まった部分で、腎小体は糸球体とそれを包むボウマン嚢を合わせたものです。
Q. ネフロンは腎臓の中にいくつもあるのですか?
A. はい。ネフロンは腎臓の基本的な機能単位で、腎小体と尿細管から成ります。
A. はい。ネフロンは腎臓の基本的な機能単位で、腎小体と尿細管から成ります。
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