登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問65
問題文
リンパ系に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a リンパ液は、血漿とほぼ同じ成分からなるが、リンパ球を含み、タンパク質が多い。
b リンパ管は、互いに合流して次第に太くなり、最終的に、鎖骨の下にある静脈につながる。
c リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集していて、組織中に侵入した細菌、ウイルス等の異物が、免疫反応によって排除される。
d リンパ液の流れは、リンパ系内に存在するポンプ器官の働きによるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(c、d)
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リンパ系の構造と流れ【登録販売者解説】
正解の理由
リンパ液はタンパク質が少なく、流れを動かすポンプ器官はありません。リンパ管は鎖骨の下の静脈につながり、リンパ節では異物が免疫反応によって排除されます。
正しい記述は 3 の(b、c)です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の循環器系・リンパ系です。
解法ステップ
- 「タンパク質が多い」というaの表現に注目します。リンパ液は血漿とほとんど同じ成分ですが、タンパク質は少ないため、aは誤りです。
- bの「鎖骨の下にある静脈につながる」は、リンパ管の行き先を表しています。
- cは、リンパ節で異物が免疫反応によって排除されるという内容です。
- dの「ポンプ器官の働き」は誤りです。リンパ系には心臓のようなポンプ器官がなく、正しい組合せは(b、c)に絞れます。
選択肢別の誤答解説
a 誤り
×「タンパク質が多い」→ ○「タンパク質が少ない」
リンパ液は、血漿の一部が毛細血管から組織に出てできた組織液をもとにしています。血漿とほとんど同じ成分ですが、タンパク質は少なく、リンパ球を含みます。
b 正しい
リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながります。途中にはリンパ節があります。
c 正しい
リンパ節の内部には、リンパ球やマクロファージ(貪食細胞(どんしょくさいぼう):異物を取り込む細胞)が密集しています。リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルスなどの異物は、ここで免疫反応によって排除されます。
d 誤り
×「ポンプ器官の働き」→ ○「主に骨格筋の収縮によるもの」
リンパ系には、心臓のようにポンプの働きをする器官がありません。リンパ液は主に骨格筋の収縮によって流れ、血流に比べてゆっくり進みます。
よくある誤解
- 「血漿とほぼ同じ成分」を「タンパク質の量も同じ」と考えないようにしましょう。リンパ液はタンパク質が少ない点が異なります。
- 血液の流れを動かす心臓の働きを、リンパ液にも当てはめないことが大切です。
- 「異物が免疫反応で排除される場所」はリンパ節です。リンパ管はリンパ液を運ぶ管です。
補足コラム
血管系は心臓を中心とする閉じた管の循環系です。一方、リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている循環系です。リンパ液は、組織液の一部がリンパ管に入ることで生じます。
FAQ
リンパ球とマクロファージは、どちらも異物を取り込む細胞ですか?
手引きでは、リンパ球は異物を認識したり、それに対する抗体を産生したりする細胞として説明されています。マクロファージは貪食細胞で、異物を取り込む働きをします。
手引きでは、リンパ球は異物を認識したり、それに対する抗体を産生したりする細胞として説明されています。マクロファージは貪食細胞で、異物を取り込む働きをします。
リンパ液は、どうして血液に戻るのですか?
リンパ管が最終的に鎖骨の下にある静脈につながるため、リンパ液はそこから血液の循環に合流します。
リンパ管が最終的に鎖骨の下にある静脈につながるため、リンパ液はそこから血液の循環に合流します。
関連キーワード: リンパ液、リンパ管、リンパ節、リンパ球、マクロファージ、組織液、骨格筋

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