戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問70


問題文

脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 中枢神経系は脳と脊髄から構成され、脳は脊髄と、前庭でつながっている。 b 脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%と多いが、ブドウ糖の消費量は全身の約1%と少ない。 c 医薬品の成分は、体内で自律神経系に作用し、副作用をもたらすことがある。 d 自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなり、多くの効果器に対し、交感神経と副交感神経の二つの神経線維が支配している。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤

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脳・自律神経系の働き【登録販売者解説】

正解の理由

脳のブドウ糖消費量は全身の約25%、多くの効果器は交感神経と副交感神経の二重支配です。
正しい組合せは4で、aは誤、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。

解法ステップ

  1. aの「前庭」に注目します。脳と脊髄(せきずい)のつながりを示す語として正しいかを確かめます。
  2. bは「心拍出量の約15%」と「ブドウ糖の消費量」の数値を分けて確認します。心拍出量は、心臓が送り出す血液量です。
  3. cは、医薬品の成分が自律神経系に作用して薬効や副作用をもたらすことがあるかを確認します。
  4. dは「多くの効果器(神経の働きによって反応する臓器・器官)」が、交感神経と副交感神経の両方に支配されるかを確認します。

選択肢別の誤答解説

a

×「前庭」→ ○「延髄(えんずい)」
中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。脳は延髄を介して脊髄につながっています。「前庭」は脳と脊髄のつながりを示す語ではありません。したがって、aは誤りです。

b

×「ブドウ糖の消費量は全身の約1%」→ ○「全身の約25%」
脳の血液循環量は心拍出量の約15%です。一方、ブドウ糖の消費量は全身の約25%です。血液循環量の数値は正しいものの、ブドウ糖の消費量が誤っているため、b全体としては誤りです。

c

医薬品の成分は、自律神経系に作用して薬効や副作用をもたらすことがあります。たとえば、神経の伝達物質に似た作用をする成分や、その働きを抑える成分があります。したがって、cは正しい記述です。

d

自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなります。多くの効果器は、この二つの神経線維から支配を受けます。これを「自律神経の二重支配」といいます。したがって、dは正しい記述です。
組合せの違いも確認しておきましょう。正しい正誤は「a:誤、b:誤、c:正、d:正」です。
  • 1は、a・b・c・dのすべてが正しい正誤と異なります。
  • 2は、a・b・cが正しい正誤と異なります。
  • 3は、a・c・dが正しい正誤と異なります。
  • 5は、dが正しい正誤と異なります。

よくある誤解

  • 「心拍出量の約15%」を、脳のブドウ糖消費量の割合と混同する:脳の血液循環量は約15%、ブドウ糖消費量は約25%です。
  • 似た漢字の「前庭」と、脳のつながりを示す部位を取り違える:前庭は脳と脊髄のつながりを表す語ではありません。
  • 「多くの効果器」を「すべての効果器」と読み替える:手引きの表現は「多くの」です。断定の範囲を変えないようにしましょう。

補足コラム

交感神経系は、体が緊張状態に対応するように働きます。副交感神経系は、食事や休憩などの安息状態に関わります。通常は互いに拮抗して働きます。
神経伝達物質にも違いがあります。交感神経の節後線維の末端からは主にノルアドレナリン、副交感神経の節後線維の末端からはアセチルコリンが放出されます。ただし、汗腺を支配する交感神経には例外があります。

FAQ

Q. 自律神経系と体性神経系は、何が違いますか?
A. 体性神経系は随意運動や知覚などを担います。自律神経系は、呼吸や血液循環など、生命や身体機能の維持に関わる無意識の働きを担います。

関連キーワード: 中枢神経系、延髄、自律神経系、交感神経系、副交感神経系、二重支配
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