戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問74


問題文

医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 皮膚粘膜眼症候群の症例の多くが、中毒性表皮壊死融解症の進展型とみられる。 b いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。 c いずれも皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器等に障害が残る場合がある。 d 口唇の違和感や広範囲の皮膚の発赤等の症状が持続、又は急激に悪化する場合、いずれかの副作用が疑われ、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、皮膚科の専門医を受診する必要がある。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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重篤な皮膚粘膜障害【登録販売者解説】

正解の理由

皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、発症時期に幅があり、皮膚症状が治まった後も障害が残ることがあります。
正しい組合せは4で、aは誤り、b・c・dは正しいです。根拠は第2章「人体の働きと医薬品」の「重篤な皮膚粘膜障害」です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられるとされています。

解法ステップ

  1. aは「どちらがどちらの進展型か」に注目します。症例の多くが進展型とみられるのは、中毒性表皮壊死融解症のほうです。
  2. bは「2週間以内に多い」だけでなく、「1か月以上経ってからも起こることがある」まで含めて確認します。
  3. c・dは、皮膚症状が軽快した後の障害と、症状が疑われる場合の対応を確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a 誤り
    ×(皮膚粘膜眼症候群の症例の多くが、中毒性表皮壊死融解症の進展型)→ ○(中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型)
    進展型とみられるとされているのは、中毒性表皮壊死融解症です。両者の関係を逆にした記述です。
  • b 正しい
    どちらも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。「2週間を過ぎたら起こらない」とは限りません。
  • c 正しい
    皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器などに障害が残る場合があります。皮膚症状だけで経過を判断できない点が大切です。
  • d 正しい
    口唇の違和感や広範囲の皮膚の発赤などが続いたり、急に悪化したりする場合は、これらの副作用が疑われます。原因と考えられる医薬品の使用を中止し、直ちに皮膚科の専門医を受診する必要があります。
組合せも確認しましょう。選択肢1はa・b・d、選択肢2はa・b、選択肢3はa・c・d、選択肢5はcの正誤が、それぞれ上記と一致しません。

よくある誤解

  • 「2週間以内が多い」を「2週間以内にしか起こらない」と読み替える:1か月以上経ってから発症することもあります。
  • 「進展型」の主語を入れ替える:中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられます。
  • 皮膚症状が軽快すれば、障害もすべて治まると思い込む:眼や呼吸器などに障害が残る場合があります。

補足コラム

皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、38℃以上の高熱を伴い、皮膚や口・眼などの粘膜に症状が現れる重篤な病態です。中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)では、広範囲の皮膚に発赤が生じ、皮膚の剥離などがみられます。病名の違いだけでなく、どちらも重篤な副作用として覚えましょう。

FAQ

Q. 皮膚に症状が出る前に、眼の症状が現れることもありますか?
A. あります。両眼の急性結膜炎(きゅうせいけつまくえん)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期、または半日から1日ほど先に現れることがあるとされています。
Q. 中毒性表皮壊死融解症には、別の呼び名がありますか?
A. 最初に報告した医師の名前にちなみ、「ライエル症候群」とも呼ばれます。

関連キーワード: 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、重篤な皮膚粘膜障害、薬疹、結膜炎
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