登録販売者 2022年 中国・四国 問14
問題文
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。
b 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。
c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
d プラセボ効果は、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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プラセボ効果【登録販売者解説】
正解の理由
プラセボ効果には、望ましい変化だけでなく、不都合な変化もあり、客観的に測定できる変化が現れることもあります。
1の組合せが正解です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「プラセボ効果」です。薬理作用(薬物が体の働きに及ぼす作用)によらない反応や変化にも、望ましいものと不都合なものがあります。また、その変化は主観的なものに限られません。
解法ステップ
- aの「自然発生的な変化」と、bの「薬理作用によるもののほか」に注目します。どちらも手引きにある説明です。
- cの「副作用はない」は、プラセボ効果による反応を望ましいものだけに限定している点が誤りです。
- dの「客観的に測定可能な変化として現れることはない」は、「こともある」という説明と反対です。
- a・bが正、c・dが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
プラセボ効果には、医薬品を使ったことへの期待や条件付けによる生体反応のほか、時間の経過による自然発生的な変化(自然緩解(しぜんかんかい)など)も関与すると考えられています。 -
b 正しい
医薬品を使用したときの反応や変化には、成分の薬理作用によるものだけでなく、プラセボ効果によるものも含まれます。 -
c 誤り
×「不都合なもの(副作用)はない」→ ○「望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある」
プラセボ効果は、望ましい反応だけを生じるとは限りません。 -
d 誤り
×「客観的に測定可能な変化として現れることはない」→ ○「客観的に測定可能な変化として現れることもある」
プラセボ効果は、本人が感じる変化だけでなく、客観的に測定できる変化として現れる場合もあります。
選択肢の組合せを照合すると、選択肢2はb・c・d、選択肢3はa・c、選択肢4はa・b・d、選択肢5はa・dの正誤が、それぞれ正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 「プラセボ効果なら、よい効果だけ」と考える
「効果」という言葉に引っ張られがちですが、不都合な反応(副作用)もあります。 - 「本人の感じ方だけに現れる」と決めつける
主観的な変化に限らず、客観的に測定可能な変化が現れることもあります。 - 「自然緩解などは関係しない」と考える
時間の経過による自然発生的な変化も、プラセボ効果に関与する要素です。
補足コラム
手引きでは、プラセボ効果に関わる要素として、医薬品を使用したこと自体による期待(暗示効果)、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化が挙げられています。プラセボ効果を「薬の成分による作用」と混同せず、薬理作用によらない反応として整理しましょう。
FAQ
Q. プラセボ効果は、偽薬を使ったときだけに起こるのですか?
A. 手引きでは、医薬品を使用したときに、結果的または偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果としています。偽薬を使った場合だけに限定した説明ではありません。
A. 手引きでは、医薬品を使用したときに、結果的または偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果としています。偽薬を使った場合だけに限定した説明ではありません。
Q. 自然緩解は、プラセボ効果と同じ意味ですか?
A. 同じ意味ではありません。自然緩解は、プラセボ効果に関与する要素の一つとして挙げられています。
A. 同じ意味ではありません。自然緩解は、プラセボ効果に関与する要素の一つとして挙げられています。
関連キーワード: プラセボ効果、偽薬効果、薬理作用、自然緩解、暗示効果

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