登録販売者 2022年 中国・四国 問15
問題文
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう、留意する必要がある。
b 医薬品の有効成分は、高温や多湿、光等によって品質の劣化を起こしやすいものが多いが、医薬品の添加物成分は、これらによって品質の劣化を起こすことはない。
c 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
d 医薬品に表示されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)
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医薬品の品質と保管【登録販売者解説】
正解の理由
有効成分も添加物成分も劣化し得る。使用期限は未開封状態で保管した場合の期限です。
正しい組合せは2の「a、c」です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「医薬品の品質」です。
解法ステップ
- aの「清潔性」「高温、多湿、直射日光等を避ける」は、保管場所の注意として書かれている内容か確認します。
- bは「有効成分」と「添加物成分」を分けている点に注目します。手引きでは、どちらも劣化することがあるとしています。
- cの「経時変化による品質の劣化は避けられない」と、dの「開封状態」を確認します。
- 正しい記述を含み、誤った記述を含まない組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
医薬品の保管・陳列場所は清潔に保ち、高温、多湿、直射日光などを避ける必要があります。保管状態が悪いと、品質が劣化するおそれがあります。 -
b 誤り
×「添加物成分は、品質の劣化を起こすことはない」→ ○「有効成分及び添加物成分には、品質の劣化を起こしやすいものが多い」
添加物成分も、高温や多湿、光などによって劣化することがあります。「有効成分だけ」と限定しないようにしましょう。 -
c 正しい
適切に保管しても、時間の経過による品質の劣化は避けられません。保管方法は劣化を防ぐために大切ですが、品質を永久に保つものではありません。 -
d 誤り
×「開封状態」→ ○「未開封状態」
表示された使用期限は、適切な保存条件の下で未開封のまま保管した場合に、品質が保持される期限です。開封後は、表示された日まで品質が保証されるとは限りません。
誤答の組合せの確認
- 1(a、b):bを含み、cを含みません。
- 3(a、d):dを含み、cを含みません。
- 4(b、c):bを含み、aを含みません。
- 5(c、d):dを含み、aを含みません。
よくある誤解
-
「有効成分だけが劣化する」と考える
添加物成分も劣化することがあります。「有効成分及び添加物成分」とセットで覚えましょう。 -
使用期限は開封後もそのまま有効だと思う
使用期限は未開封状態で保管した場合の期限です。開封後の品質は、包装形態や使用・保管状況によって異なります。 -
適切に保管すれば、品質は劣化しないと思う
適切な保管は品質保持に役立ちますが、経時変化による劣化そのものは避けられません。
補足コラム
使用期限の表示は、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて品質が安定していることが確認された医薬品では、法的な表示義務がありません。ただし、流通管理などのため、外箱などに記載されるのが通常です。
FAQ
錠剤やカプセル剤は、冷蔵庫で保管すれば安心ですか?
一概にそうとはいえません。錠剤、カプセル剤、散剤などは、冷蔵庫から取り出した際の温度差で湿気を帯びるおそれがあり、冷蔵庫での保管は不適当とされています。製品に記載された保管上の注意を確認しましょう。
一概にそうとはいえません。錠剤、カプセル剤、散剤などは、冷蔵庫から取り出した際の温度差で湿気を帯びるおそれがあり、冷蔵庫での保管は不適当とされています。製品に記載された保管上の注意を確認しましょう。
関連キーワード: 医薬品の品質、品質の劣化、保管・陳列、使用期限、未開封状態

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