登録販売者 2022年 中国・四国 問28
問題文
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 体温が下がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開く。
b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。
c 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。
d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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外皮系と皮膚の構造【登録販売者解説】
正解の理由
体温が下がり始めると皮膚の血管は収縮し、放熱を抑えます。
正しい組み合わせは4です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「外皮系」です。
解法ステップ
- まず、体温が下がるときの血管の変化を確認します。「血液がより多く流れるように血管が開く」という記述に注意します。
- 角質層の構成として、「角質細胞」と「細胞間脂質」が挙げられているかを見ます。
- 真皮にあるものと、汗腺の種類・分布を確認します。
- 正しいと判断できる記述の組み合わせを探します。b・c・dが正しいため、該当するのは4です。
選択肢別の誤答解説
a
×「体温が下がり始めると、血管が開く」→ ○「体温が下がり始めると、血管は収縮する」
体温が下がるときは、皮膚を通る血管が収縮して、体の熱が外へ逃げるのを抑えます。血管が開いて皮膚に流れる血液が増えるのは、体温が上がり始めたときです。
b
角質層は、ケラチンでできた板状の角質細胞と、セラミドを主成分とする細胞間脂質で構成されます。手引きでは、セラミドを「リン脂質の一種」としています。角質層は、皮膚のバリア機能を担っています。
c
真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っています。毛細血管は皮膚の組織へ酸素や栄養分を届け、知覚神経の末端は皮膚感覚に関わります。
d
汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺があります。アポクリン腺は腋窩(わきのした)などの毛根部に分布し、エクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め、全身に分布します。
組み合わせの確認
- 1は、a・b・c・dのすべてが正しい組み合わせと異なります。aを正、b・c・dを誤としていますが、実際はaが誤りで、b・c・dが正しい記述です。
- 2は、aとdが正しい組み合わせと異なります。aを正、dを誤としていますが、実際はaが誤り、dが正しい記述です。
- 3は、aとbが正しい組み合わせと異なります。aを正、bを誤としていますが、実際はaが誤り、bが正しい記述です。
- 5は、cが正しい組み合わせと異なります。cを誤としていますが、真皮には毛細血管や知覚神経の末端が通っています。
よくある誤解
- 体温が下がるときも、血管が開いて血液が多く流れると思い込むことがあります。血管が開くのは体温上昇時、収縮するのは体温低下時です。
- 「セラミド」の説明だけを見て、角質層の構成を誤りと判断しないようにしましょう。手引きでは、角質細胞と細胞間脂質が角質層を構成するとしています。
- アポクリン腺とエクリン腺の分布を逆に覚えやすいので、「アポクリン腺は毛根部」「エクリン腺は全身」と整理します。
補足コラム
外皮系は、皮膚だけを指す言葉ではありません。皮膚のほか、汗腺・皮脂腺・乳腺などの皮膚腺、爪や毛なども含みます。
体温調節では、血管の変化と汗の働きが関係します。体温が上がると皮膚の血管が開き、汗が蒸発するときの気化熱によって体温が下がります。
FAQ
真皮と表皮は、どちらが皮膚の外側ですか?
表皮が外側で、真皮はその内側にあります。皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造です。
表皮が外側で、真皮はその内側にあります。皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造です。
角質層は、皮膚のどんな働きを担っていますか?
皮膚のバリア機能を担い、体を保護します。
皮膚のバリア機能を担い、体を保護します。
関連キーワード: 外皮系、皮膚、角質層、真皮、毛細血管、アポクリン腺、エクリン腺、体温調節

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