登録販売者 2022年 中国・四国 問89
問題文
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:目の充血除去を目的に配合されるテトラヒドロゾリン塩酸塩は、緑内障を悪化させることがある。
2:アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。
3:抗ヒスタミン成分であるクロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として配合されている。(正解)
4:結膜炎やものもらい(麦粒腫)などの化膿性の症状の改善を目的として、スルファメトキサゾール等のサルファ剤が用いられる。
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眼科用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンの働きを抑えるのではなく、肥満細胞からの遊離を抑える成分です。
誤っているのは3です。1・2・4は正しく、3はクロモグリク酸ナトリウムの分類と作用の説明が誤っています。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬の配合成分に関する項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミンの遊離を抑える成分として扱われています。
解法ステップ
- 「クロモグリク酸ナトリウム」と「抗ヒスタミン成分」という組み合わせに注目します。
- 抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑える成分です。
- クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える成分です。ここが異なるため、3を誤りと判断します。
選択肢別の誤答解説
-
1:正しいです。
テトラヒドロゾリン塩酸塩は、血管を収縮させて目の充血を除去するアドレナリン作動成分です。緑内障の人では眼圧の上昇を招き、症状を悪化させたり治療を妨げたりするおそれがあります。 -
2:正しいです。
アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す成分です。「炎症を生じた眼粘膜」と「組織修復」の組み合わせを覚えましょう。 -
3:誤りです。
×「抗ヒスタミン成分である」「ヒスタミンの働きを抑える」→ ○「ヒスタミンの遊離を抑える成分」
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞(ヒスタミンを蓄えている細胞)からヒスタミンが放出されるのを抑える抗アレルギー成分です。遊離したヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン成分とは、作用する段階が異なります。 -
4:正しいです。
スルファメトキサゾールなどのサルファ剤は、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ))など、化膿性の症状の改善を目的に用いられます。すべての細菌に効くわけではなく、ウイルスや真菌の感染には効果がありません。
よくある誤解
- 「目の痒みを和らげる」という目的が同じでも、成分の分類や作用の仕方まで同じとは限りません。
- 「ヒスタミンの働きを抑える」と「ヒスタミンの遊離を抑える」は似た表現ですが、作用する段階が違います。
- 充血を取る成分は目に良いだけだと思い込み、緑内障への注意を見落としやすいです。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、放出されたヒスタミンの働きを抑えます。一方、クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンが放出される前の段階に働きます。
「遊離を抑える」ならクロモグリク酸ナトリウム、「働きを抑える」なら抗ヒスタミン成分、と作用点で整理すると区別しやすくなります。
「遊離を抑える」ならクロモグリク酸ナトリウム、「働きを抑える」なら抗ヒスタミン成分、と作用点で整理すると区別しやすくなります。
FAQ
Q. 抗アレルギー成分と抗ヒスタミン成分は、同じ意味ですか?
A. 同じではありません。抗アレルギー成分には、ヒスタミンの遊離を抑えるものがあります。抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑える成分です。
A. 同じではありません。抗アレルギー成分には、ヒスタミンの遊離を抑えるものがあります。抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑える成分です。
Q. クロモグリク酸ナトリウムは、ヒスタミンと関係のない成分ですか?
A. 関係はあります。ヒスタミンが症状に関わる点は共通しますが、クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミンの働きではなく、肥満細胞からの遊離を抑えます。
A. 関係はあります。ヒスタミンが症状に関わる点は共通しますが、クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミンの働きではなく、肥満細胞からの遊離を抑えます。
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