登録販売者 2022年 北海道・東北 問08
問題文
乳児、小児の医薬品使用に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:小児は、大人と比べて肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかる。
2:小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。(正解)
3:錠剤、カプセル剤等は、小児、特に乳児にそのまま飲み下させることが難しいことが多い。
4:乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましい。
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小児の腸管吸収と医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:小児は、身体の大きさに対して腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高いです。
誤っている記述は2です。小児の腸は、身体の大きさに対して短いのではなく長く、吸収率は低いのではなく高いとされています。ほかの記述は手引きに沿っています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第1章「小児、高齢者等への配慮」です。
解法ステップ
- 小児の腸について、「身体の大きさに対して長いか、短いか」を確認します。
- 吸収率が「相対的に高いか、低いか」を確認します。
- 「短い・低い」と両方を逆に述べている選択肢に注目します。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しい記述です。小児は肝臓や腎臓の機能が未発達なため、医薬品の成分の代謝(体内で成分が変化すること)や排泄(体外へ出すこと)に時間がかかります。
- 2:この問題で選ぶ記述です。
× 身体の大きさに対して腸が短く、吸収率が相対的に低い
→ ○ 身体の大きさに対して腸が長く、吸収率が相対的に高い
「短い」と「低い」の両方が誤りです。 - 3:正しい記述です。錠剤やカプセル剤は、小児、特に乳児がそのまま飲み下すことが難しい場合があります。
- 4:正しい記述です。乳児は医薬品の影響を受けやすく、状態も急変しやすいため、基本的には医師の診療が優先されます。一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましいとされています。
よくある誤解
- 「腸が短いから吸収率が低い」と、腸の長さと吸収率を逆に覚えてしまうことがあります。小児は「腸が長い・吸収率が高い」です。
- 肝臓や腎臓の機能が未発達という記述が正しいため、同じ選択肢にある腸の説明も正しいと思い込まないようにしましょう。文の一部だけを入れ替えたひっかけです。
補足コラム
小児は、血液脳関門(血液中の物質が脳に入りにくくする仕組み)も未発達です。そのため、吸収されて血液中に移行した成分が脳に達しやすく、中枢神経系(脳や脊髄など)に影響する医薬品では、副作用が起こりやすくなることがあります。
FAQ
成人用の医薬品を減らして小児に使えばよいですか?
成人用の量を減らすだけの安易な使用は避け、年齢に応じた用法・用量が定められているものを使用するよう説明することが重要です。
成人用の量を減らすだけの安易な使用は避け、年齢に応じた用法・用量が定められているものを使用するよう説明することが重要です。
関連キーワード: 小児、腸の長さ、吸収率、肝臓、腎臓、乳児への配慮

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