登録販売者 2022年 北海道・東北 問48
問題文
次の記述は、眼科用薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
b ネオスチグミンメチル硫酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、配合されている場合がある。
c パンテノールは、末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目の症状を改善する効果を期待して用いられる。
d アスパラギン酸カリウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して、配合されている場合がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)(正解)
3:(b、c)
4:(c、d)
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眼科用薬の成分作用【登録販売者解説】
正解の理由
イプシロン-アミノカプロン酸は炎症を抑え、アスパラギン酸カリウムは目の疲れの改善に用いられます。
したがって、正しい記述は a と d で、組合せは 2 です。b はネオスチグミンメチル硫酸塩の作用、c はパンテノールの作用を取り違えています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。
解法ステップ
- a の「炎症の原因となる物質の生成を抑える」は、イプシロン-アミノカプロン酸の作用と合っています。
- b の「血管を収縮させる」は、充血を抑える成分の説明です。ネオスチグミンメチル硫酸塩の作用と一致するかを確認します。
- c の「末梢の微小循環を促進」は、パンテノールの説明かを確認します。
- d の「新陳代謝を促し、目の疲れを改善」は、アスパラギン酸カリウムの説明と合っています。正しい a・d の組を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する効果を期待して用いられます。 -
b 誤り
× ネオスチグミンメチル硫酸塩→○ アドレナリン作動成分(ナファゾリン塩酸塩など)
結膜(けつまく)の血管を収縮させて充血を抑えるのは、アドレナリン作動成分です。ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能の改善を目的として用いられます。調節機能とは、目の焦点を合わせる働きです。 -
c 誤り
× パンテノール→○ ビタミンE(トコフェロール酢酸エステルなど)
末梢の微小循環(びしょうじゅんかん)を促し、結膜充血や疲れ目の改善を期待する成分はビタミンEです。パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分で、目の調節機能の回復を促す目的で用いられます。 -
d 正しい
アスパラギン酸カリウムは、アミノ酸成分です。新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合される場合があります。
組合せの確認
- 1(a、b):a は正しいですが、b は誤りで、正しい d が含まれていません。
- 3(b、c):b・c はどちらも誤りで、正しい a・d が含まれていません。
- 4(c、d):d は正しいですが、c は誤りで、正しい a が含まれていません。
よくある誤解
- 「充血を抑える作用」と「目の調節機能を助ける作用」を混同する
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、血管を収縮させる成分ではありません。 - パンテノールとビタミンEの作用を入れ替える
微小循環の促進はビタミンE、目の調節機能の回復を促す作用はパンテノール、と分けて覚えます。 - 正しい記述を1つ見つけただけで選択肢を決める
組合せ問題では、含まれる記述がすべて正しいかに加え、正しい記述が漏れていないかも確認します。
補足コラム
似た目的の成分は、成分名と作用をセットで整理しましょう。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩:目の調節機能の改善
- アドレナリン作動成分:結膜の血管を収縮させ、充血を抑える
- パンテノール:自律神経系の伝達物質の産生に関わり、目の調節機能の回復を促す
- ビタミンE:末梢の微小循環を促進し、結膜充血や疲れ目の改善を期待
- アスパラギン酸カリウム:新陳代謝を促し、目の疲れの改善を期待
FAQ
アスパラギン酸カリウムは、ビタミン成分ですか?
いいえ。手引きでは、アスパラギン酸カリウムは眼科用薬の「アミノ酸成分」として扱われています。
いいえ。手引きでは、アスパラギン酸カリウムは眼科用薬の「アミノ酸成分」として扱われています。
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