登録販売者 2022年 北海道・東北 問47
問題文
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、鼻づまりがひどくなりやすい。
b 鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている場合がある。
c ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌及び結核菌に対する殺菌消毒作用を示す。
d 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン塩酸塩が配合されている場合がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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鼻炎用点鼻薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アドレナリン作動成分は使いすぎると鼻づまりを悪化させることがあり、ベンザルコニウム塩化物は結核菌には効きません。
正しい組合せは3です。a・b・c・dは、順に正・正・誤・正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「鼻に用いる薬」です。
解法ステップ
- aは「過度に使用」と「鼻づまりがひどくなりやすい」に注目します。アドレナリン作動成分の点鼻薬を使いすぎると、鼻粘膜(びねんまく)の血管が拡張し、鼻づまりが悪化することがあります。
- b・dは、目的と成分の組合せを確認します。炎症を和らげる成分はグリチルリチン酸二カリウム、過敏性や痛み・痒みを抑える局所麻酔成分はリドカイン塩酸塩です。
- cは「結核菌」に注目します。ベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分ですが、結核菌には効果がありません。
- 正誤の並びが「正・正・誤・正」となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
アドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげます。ただし、過度に使用すると血管が反応しにくくなり、逆に拡張して二次充血を招くため、鼻づまり(鼻閉(びへい))がひどくなりやすいです。 -
b 正しい
グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげる目的で配合されることがあります。これは抗炎症成分です。 -
c 誤り
×「結核菌に対する殺菌消毒作用を示す」→ ○「結核菌やウイルスには効果がない」
ベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分で、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)などには作用します。しかし、結核菌には効果がありません。 -
d 正しい
リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分です。鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑える目的で配合されることがあります。
組合せごとの確認
- 選択肢1は、cを「正」、dを「誤」としている点が違います。cは誤り、dは正しいです。
- 選択肢2は、a・bを「誤」、cを「正」としている点が違います。a・bは正しく、cは誤りです。
- 選択肢4は、bを「誤」としている点が違います。グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。
- 選択肢5は、a・dを「誤」、cを「正」としている点が違います。a・dは正しく、cは誤りです。
- 3は、a・bを「正」、cを「誤」、dを「正」としており、各記述の正誤と一致します。
よくある誤解
- 「血管を収縮させる成分だから、使うほど鼻づまりが改善する」と考えがちです。使いすぎると、逆に鼻づまりが悪化する点に注意しましょう。
- 殺菌消毒成分なら、あらゆる菌に効くと思いがちです。ベンザルコニウム塩化物は、結核菌やウイルスには効果がありません。
- 成分名と目的を入れ替えるひっかけにも注意が必要です。グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症、リドカイン塩酸塩は局所麻酔です。
補足コラム
スプレー式点鼻薬は、使用後に鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパーなどで拭き、キャップを閉めて保管します。容器はなるべく鼻に直接触れないようにし、他人と共有しないことも大切です。
FAQ
点鼻薬は鼻だけに使うので、全身への影響はありませんか?
いいえ。鼻粘膜の血管から成分が吸収され、循環血液中に入って全身的な影響を生じることがあります。
いいえ。鼻粘膜の血管から成分が吸収され、循環血液中に入って全身的な影響を生じることがあります。
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