登録販売者 2022年 北海道・東北 問50
問題文
皮膚に用いる薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を収縮させて患部の血行を促す効果を期待して、カプサイシンが配合されている場合がある。
b ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後は、当分の間、塗布部が紫外線に当たるのを避ける必要がある。
c インドメタシンを主薬とする外皮用薬には、11歳未満の小児向けの製品はない。
d ステロイド性抗炎症成分を含有する外皮用の一般用医薬品は、広範囲に生じた皮膚症状を対象とするものである。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
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皮膚用薬の成分と注意点【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:カプサイシンは血管を拡張させ、ケトプロフェンは紫外線に注意、ステロイド性抗炎症成分は広範囲の皮膚症状を対象としません。
正しい組合せは5です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)第3章「主な医薬品とその作用」の皮膚に用いる薬の項目です。
解法ステップ
- aは「末梢血管を収縮」と「カプサイシン」に注目します。温感刺激成分が血管にどのように作用するかを確認します。
- bは「ケトプロフェン」と「紫外線」の組合せを確認します。使用中だけでなく、使用後の注意も問われています。
- cは「インドメタシン」と「11歳未満」に注目します。貼付剤の含量による年齢の違いにも注意します。
- dは「広範囲」がポイントです。正しい組合せと比べると、選択肢1はa・c、選択肢2はb・c・d、選択肢3はa・d、選択肢4はa・bが異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「末梢血管を収縮」→ ○「末梢血管を拡張」
カプサイシンは温感刺激成分です。皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す目的で配合されることがあります。「温感」と「血管収縮」を結びつけないようにしましょう。 -
b 正しい
ケトプロフェン配合の外皮用薬では、使用中と使用後しばらくの間、塗布部を紫外線に当てないようにします。紫外線によって、光線過敏症(こうせんかびんしょう:光に当たることで皮膚症状が起こること)が現れるおそれがあるためです。 -
c 正しい
インドメタシンを主薬とする外皮用薬には、11歳未満の小児向け製品はありません。ただし、インドメタシン含量1%の貼付剤は、15歳未満の小児向け製品がないとされています。年齢制限は、成分だけでなく製品の種類や含量にも注意して覚えます。 -
d 誤り
×「広範囲に生じた皮膚症状」→ ○「体の一部分に生じた皮膚症状」
ステロイド性抗炎症成分を含む外皮用薬は、体の一部分に生じた一時的な皮膚症状を対象とします。広範囲の皮膚症状や慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではありません。
よくある誤解
- 「温感だから血管を収縮させる」と考える:カプサイシンなどの温感刺激成分は、血管を拡張させて血行を促します。
- ケトプロフェンの紫外線対策は使用中だけだと思う:使用後もしばらくの間、塗布部を紫外線に当てないようにします。
- ステロイド性抗炎症成分は広い範囲に使うものだと思う:手引きでは、体の一部分の一時的な皮膚症状が対象です。
補足コラム
皮膚に用いる局所刺激成分には、温感刺激成分と冷感刺激成分があります。
- 温感刺激成分:カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミドなど。皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させます。
- 冷感刺激成分:メントール、カンフル、ハッカ油など。皮膚に冷感刺激を与え、反射的な血管の拡張によって患部の血行を促します。
FAQ
Q. ケトプロフェン配合薬の塗布部は、曇りの日なら紫外線に当たってもよいですか?
A. 天候にかかわらず、塗布部を紫外線に当てないようにします。外出時は衣服やサポーターなどで覆う方法が示されています。
A. 天候にかかわらず、塗布部を紫外線に当てないようにします。外出時は衣服やサポーターなどで覆う方法が示されています。
Q. インドメタシンを主薬とする外皮用薬は、すべて15歳未満で使えないのですか?
A. 手引きでは、11歳未満の小児向け製品がないとしたうえで、インドメタシン含量1%の貼付剤は15歳未満向けの製品がないと区別しています。
A. 手引きでは、11歳未満の小児向け製品がないとしたうえで、インドメタシン含量1%の貼付剤は15歳未満向けの製品がないと区別しています。
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