登録販売者 2022年 北海道・東北 問55
問題文
滋養強壮保健薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ヘスペリジンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
b ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。
c ハンピは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
d アスパラギン酸ナトリウムは、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)
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滋養強壮保健薬の成分識別【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:ヘスペリジンはビタミンCの吸収を助け、ガンマ-オリザノールは抗酸化作用を示し、メラニンの生成を抑える成分はシステインです。
正しい組合せは5です。記述は、aが誤、bが正、cが誤、dが誤です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の「滋養強壮保健薬」です。
解法ステップ
- aの「肝臓の働きを助け、肝血流を促進」に注目します。この働きはヘスペリジンではなく、グルクロノラクトンに関する記述です。
- bは「米油及び米胚芽油」と「抗酸化作用」が、ガンマ-オリザノールの説明に合うかを確認します。
- cの「ハトムギの種皮を除いた種子」はヨクイニンの基原です。ハンピの説明とは異なります。
- dの「メラニンの生成を抑え、排出を促す」はシステインの働きです。アスパラギン酸ナトリウムの説明ではありません。
この正誤を組み合わせると、a誤・b正・c誤・d誤となるため、5を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
× ヘスペリジン → ○ グルクロノラクトン
肝臓の働きを助け、肝血流を促進する成分として説明されているのはグルクロノラクトンです。ヘスペリジンはビタミン様物質で、ビタミンCの吸収を助けるなどの作用があるとされています。 -
b 正しい
ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された、抗酸化作用を示す成分です。ビタミンEなどと組み合わせて配合される場合もあります。 -
c 誤り
× ハンピ → ○ ヨクイニン
ハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬はヨクイニンで、肌荒れやいぼに用いられます。ハンピはニホンマムシなどの皮及び内臓を取り除いたものを基原とする生薬です。 -
d 誤り
× アスパラギン酸ナトリウム → ○ システイン
メラニンの生成を抑え、皮膚の新陳代謝(しんちんたいしゃ)を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされるのはシステインです。アスパラギン酸ナトリウムは、エネルギー産生の効率を高めたり、骨格筋にたまった乳酸の分解を促したりする働きを期待して用いられます。
組合せの照合
- 選択肢1(a正・b正・c誤・d正):a・dが正しい組合せと異なります。
- 選択肢2(a正・b誤・c正・d誤):a・b・cが正しい組合せと異なります。
- 選択肢3(a誤・b正・c正・d誤):cが正しい組合せと異なります。
- 選択肢4(a誤・b誤・c正・d正):b・c・dが正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 働きと成分名を入れ替える書き換えに注意します。「肝血流を促進」はヘスペリジンではなく、グルクロノラクトンの説明です。
- 生薬の基原の混同に注意します。「ハトムギの種皮を除いた種子」はハンピではなく、ヨクイニンです。
- 似た目的の成分を混同しないことも大切です。メラニンへの作用はシステイン、エネルギー産生や乳酸の分解はアスパラギン酸ナトリウムと整理します。
補足コラム
成分名と特徴を組にして覚えると、書き換え問題で判断しやすくなります。
- ヘスペリジン:ビタミン様物質。ビタミンCの吸収を助ける作用など
- ガンマ-オリザノール:米油・米胚芽油から見出された抗酸化成分
- システイン:メラニンの生成を抑え、排出を促す働きなど
- アスパラギン酸ナトリウム:エネルギー産生や乳酸の分解を促す働きなど
FAQ
ガンマ-オリザノールは、滋養強壮保健薬以外では扱われませんか?
手引きでは、血中コレステロールに関連する成分の説明でも触れられています。滋養強壮保健薬の章だけに結び付けず、抗酸化作用を示す成分として覚えておくとよいでしょう。
手引きでは、血中コレステロールに関連する成分の説明でも触れられています。滋養強壮保健薬の章だけに結び付けず、抗酸化作用を示す成分として覚えておくとよいでしょう。
ヘスペリジンはビタミンそのものですか?
手引きでは「ビタミン様物質」とされています。ビタミンそのものと決めつけず、ビタミンCの吸収を助ける作用と合わせて整理します。
手引きでは「ビタミン様物質」とされています。ビタミンそのものと決めつけず、ビタミンCの吸収を助ける作用と合わせて整理します。
関連キーワード: ヘスペリジン、ガンマ-オリザノール、ハンピ、ヨクイニン、システイン、アスパラギン酸ナトリウム

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