登録販売者 2022年 北海道・東北 問56
問題文
第1欄の記述は、漢方処方製剤の適用となる症状・体質、主な副作用に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症が起こることが知られている。
第2欄
選択肢
1:黄連解毒湯(正解)
2:防已黄耆湯
3:防風通聖散
4:小柴胡湯
5:清上防風湯
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黄連解毒湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)=体力中等度以上で、のぼせ・赤ら顔・いらいらが目印です。
該当するのは1の黄連解毒湯です。第1欄の「体力中等度以上」「顔色が赤い」「いらいらして落ち着かない」という特徴と、鼻出血や不眠症などの適応が一致します。体の虚弱な人には不向きとされ、まれに肝機能障害、間質性肺炎(かんしつせいはいえん)、腸間膜静脈硬化症(ちょうかんまくじょうみゃくこうかしょう)などの重篤な副作用が起こることも記載されています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- まず「体力中等度以上」と「のぼせぎみで顔色赤く、いらいら」という体質・特徴に注目します。
- 次に、鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔いなどの適応がまとまっている処方を探します。
- 「赤ら顔」という語だけで選ばず、体力の区分や、いらいら・のぼせなども合わせて照合します。
選択肢別の誤答解説
-
黄連解毒湯
体力中等度以上で、のぼせぎみ、顔色が赤く、いらいらして落ち着かない傾向がある人に用いられます。第1欄の適応と注意点に一致します。 -
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
体力中等度以下で、疲れやすく汗をかきやすい傾向がある人の、肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみなどが目印です。のぼせや赤ら顔、いらいらを中心とする第1欄とは異なります。 -
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
体力が充実し、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人が目印です。高血圧や肥満に伴う症状などに用いられ、第1欄の体力区分や適応とは一致しません。 -
小柴胡湯(しょうさいことう)
体力中等度で、脇腹からみぞおちあたりの苦しさ、食欲不振、口の苦味などが手がかりです。第1欄にある赤ら顔やいらいら、鼻出血などの組み合わせとは異なります。 -
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
体力中等度以上で、赤ら顔、ときにのぼせがあり、にきびや顔面・頭部の湿疹・皮膚炎などが目印です。赤ら顔は共通しますが、第1欄のように鼻出血、不眠症、胃炎などが並ぶ処方ではありません。
よくある誤解
- 「赤ら顔」という言葉だけで決める
清上防風湯にも赤ら顔が出てきます。適応症やほかの特徴まで見て区別します。 - 体力の区分を見落とす
「体力中等度以上」と「体力中等度以下」など、処方ごとの体力の区分は重要な見分けポイントです。 - 副作用の記述を別の処方と取り違える
第1欄では、肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症の組み合わせも一致の手がかりになります。
補足コラム
黄連解毒湯を鼻出血や二日酔いに用いる場合、漫然と長期に使用するのは避けます。手引きでは、5〜6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談するなどの対応が必要とされています。
FAQ
「体力中等度以上」は、適応症が合っていれば読み飛ばしてもよいですか?
いいえ。漢方処方製剤は、症状だけでなく体力の区分も照合します。適応症と体力の区分をセットで覚えると、似た処方を区別しやすくなります。
いいえ。漢方処方製剤は、症状だけでなく体力の区分も照合します。適応症と体力の区分をセットで覚えると、似た処方を区別しやすくなります。
関連キーワード: 黄連解毒湯、漢方処方製剤、体力の区分、のぼせ、赤ら顔、間質性肺炎

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