登録販売者 2022年 北海道・東北 問72
問題文
医薬品の作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:内服薬は、全て全身作用を示す。
2:外用薬には、全身作用を目的としているものはない。
3:局所作用を目的とする医薬品により、全身性の副作用が生じることはない。
4:一般に、局所作用は、全身作用よりも比較的速やかに反応が現れる。(正解)
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薬の全身作用と局所作用【登録販売者解説】
正解の理由
局所作用は、適用部位が作用部位となることが多く、反応が比較的速やかに現れます。
4が正しい記述です。1〜3は誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第2章「薬が働く仕組み」です。
解法ステップ
- 選択肢1の「全て」は断定です。内服薬にも局所作用のものがあるかを確認します。
- 選択肢2の「外用薬にはない」に注目し、坐剤や経皮吸収製剤に全身作用を目的とするものがあるかを確認します。
- 選択肢3の「生じることはない」は、局所作用を目的とする薬でも全身性の副作用が起こり得る点と照らします。
- 選択肢4は、局所作用と全身作用の反応が現れる速さの比較を確認します。
選択肢別の誤答解説
-
選択肢1
×「内服薬は全て全身作用」→ ○「内服薬は全身作用を示すものが多い」
内服薬は全身作用を示すものが多いですが、膨潤性下剤や生菌製剤のように、消化管内で作用する局所作用のものもあります。 -
選択肢2
×「外用薬には全身作用を目的とするものはない」→ ○「外用薬にも全身作用を目的とするものがある」
外用薬は局所作用を目的とするものが多い一方、坐剤や経皮吸収製剤には、有効成分を循環血液中に移行させ、全身作用を示すよう設計されたものがあります。 -
選択肢3
×「全身性の副作用が生じることはない」→ ○「全身性の副作用が生じることがある」
局所作用を目的とする薬でも、有効成分が吸収されて全身に移行すれば、全身性の副作用が起こることがあります。反対に、全身作用を目的とする薬で局所的な副作用が起こる場合もあります。 -
選択肢4
正しい記述です。局所作用では、薬を適用した部位が作用部位となることが多いため、消化管などから吸収されて全身を巡る必要がある全身作用に比べ、反応が比較的速やかに現れます。
よくある誤解
- 「内服薬=全身作用」と決めつけてしまうことがあります。内服薬の多くは全身作用ですが、消化管内で働く局所作用のものもあります。
- 「外用薬=局所作用のみ」と考えがちです。外用薬には、皮膚などから吸収されて全身作用を示すことを目的としたものもあります。
- 局所作用を目的とする薬なら、副作用も適用部位だけに限られると思い込まないようにしましょう。「目的とする作用」と「起こり得る副作用」は別に考えます。
補足コラム
「局所作用か全身作用か」は、薬を飲むか塗るかだけでは決まりません。有効成分がどこで働くかが判断のポイントです。たとえば、内服薬でも消化管内で働けば局所作用、外用薬でも成分が循環血液中に移行して全身に働けば全身作用です。
FAQ
Q. 胃腸に作用する薬は、すべて局所作用ですか?
A. いいえ。有効成分が消化管内で働く場合は局所作用ですが、吸収されて循環血液中に入ってから薬効をもたらす場合は、全身作用の一部です。
A. いいえ。有効成分が消化管内で働く場合は局所作用ですが、吸収されて循環血液中に入ってから薬効をもたらす場合は、全身作用の一部です。
Q. 局所作用なら、いつでも全身作用より速く現れますか?
A. 「比較的速やかに現れる」という一般的な説明です。選択肢の「一般に」「比較的」という表現を保ち、「必ず速い」と言い換えないことが大切です。
A. 「比較的速やかに現れる」という一般的な説明です。選択肢の「一般に」「比較的」という表現を保ち、「必ず速い」と言い換えないことが大切です。
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