登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問08
問題文
他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強することはあるが、減弱することはない。
b 医薬品の相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位や、医薬品の吸収、分布、代謝又は排泄の過程で起こる。
c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多いため、他の医薬品と併用すると、同様な作用を持つ成分が重複することがある。
d 購入者等が医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している場合には、一般用医薬品の販売等に従事する専門家が、一般用医薬品を併用しても問題ないかを判断する。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
医薬品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
相互作用では、作用が強まる場合だけでなく、弱まる場合もあります。
1が正しい組合せです。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の、他の医薬品との相互作用や、医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している人への対応に関する項目です。
解法ステップ
- aの「作用が増強することはあるが、減弱することはない」に注目します。手引きでは、相互作用により作用が強まる場合と弱まる場合の両方が示されています。
- bの「薬理作用をもたらす部位」と「吸収、分布、代謝、排泄」を確認します。いずれも相互作用が起こる過程・場所です。
- cは、一般用医薬品に複数の成分が配合され、他の医薬品と作用が重なる場合がある、という内容です。
- dは「専門家が併用の可否を判断する」と断定しています。手引きでは、医師・歯科医師または調剤した薬剤師に相談するよう説明するとされています。
選択肢別の誤答解説
a 誤り
×「作用が増強することはあるが、減弱することはない」→ ○「作用が増強することも、減弱することもある」
作用が強まりすぎると副作用が起こりやすくなり、弱まると十分な効果が得られないことがあります。
×「作用が増強することはあるが、減弱することはない」→ ○「作用が増強することも、減弱することもある」
作用が強まりすぎると副作用が起こりやすくなり、弱まると十分な効果が得られないことがあります。
b 正しい
相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位で起こる場合と、吸収・分布・代謝・排泄の過程で起こる場合があります。代謝とは、体内で医薬品が化学的に変化することです。
相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位で起こる場合と、吸収・分布・代謝・排泄の過程で起こる場合があります。代謝とは、体内で医薬品が化学的に変化することです。
c 正しい
一般用医薬品には、作用の異なる複数の成分が配合されていることがあります。そのため、他の医薬品と併用すると、同じような作用を持つ成分が重複する場合があります。
一般用医薬品には、作用の異なる複数の成分が配合されていることがあります。そのため、他の医薬品と併用すると、同じような作用を持つ成分が重複する場合があります。
d 誤り
×「専門家が併用しても問題ないかを判断する」→ ○「医師・歯科医師または調剤した薬剤師に相談するよう説明する」
医療機関・薬局から交付された薬剤との併用については、登録販売者が可否を判断するのは困難なことが多いため、処方した医師・歯科医師または調剤した薬剤師への相談を促します。
×「専門家が併用しても問題ないかを判断する」→ ○「医師・歯科医師または調剤した薬剤師に相談するよう説明する」
医療機関・薬局から交付された薬剤との併用については、登録販売者が可否を判断するのは困難なことが多いため、処方した医師・歯科医師または調剤した薬剤師への相談を促します。
選択肢ごとの違いは次のとおりです。
- 選択肢2:aを正、cを誤、dを正としている点が違います。
- 選択肢3:aを正、bを誤としている点が違います。
- 選択肢4:cを誤、dを正としている点が違います。
- 選択肢5:aを正、bを誤、dを正としている点が違います。
よくある誤解
- 「作用が強くなること」だけを相互作用だと思い、「作用が弱くなることはない」と考えてしまいます。
- 一般用医薬品の併用について、専門家がその場で可否を決めると読み違えやすい問題です。医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している場合は、医師・歯科医師または調剤した薬剤師への相談を促す点が重要です。
- 「同じ成分」だけでなく、「同様な作用を持つ成分」の重複も問われます。
補足コラム
かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬などは、成分や作用が重複することがあります。併用によって作用が強く出すぎたり、副作用が起こりやすくなったりするため、これらの薬効群に属する医薬品の併用は通常避けることとされています。
FAQ
Q. 相互作用は、医薬品同士でだけ起こりますか?
A. 食品との相互作用もあります。手引きでは、酒類(アルコール)が医薬品の吸収や代謝に影響することなどが例として示されています。
A. 食品との相互作用もあります。手引きでは、酒類(アルコール)が医薬品の吸収や代謝に影響することなどが例として示されています。
関連キーワード: 相互作用、作用の増強、作用の減弱、成分の重複、吸収・分布・代謝・排泄、医師・薬剤師への相談

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
