戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問54


問題文

ビタミン主薬製剤に配合されるビタミン成分のうち、次の記述にあてはまる最も適切なものを一つ選べ。炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用や、腸管運動を促進する働きがある。その主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛(肩・腰・肘・膝痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、便秘、眼精疲労(慢性的な目の疲れ及びそれに伴う目のかすみ・目の奥の痛み)の症状の緩和、脚気症状の緩和に用いられる。

選択肢

1:ビタミンA
2:ビタミンB1(正解)
3:ビタミンB2
4:ビタミンB6
5:ビタミンB12

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ビタミンB1の働きと適応【登録販売者解説】

正解の理由

ビタミンB1=炭水化物からのエネルギー産生、神経の正常な働き、腸管運動を支える成分です。
選択肢では2が該当します。ビタミンB1は、炭水化物からエネルギーを生み出すのに不可欠で、神経の正常な働きを維持し、腸管運動を促進します。ビタミンB1主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労(がんせいひろう)、脚気(かっけ)などの症状の緩和にも用いられます。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の滋養強壮保健薬に関する項目です。

解法ステップ

  1. 「炭水化物からのエネルギー産生」に注目します。これはビタミンB1を見分ける手がかりです。
  2. 「神経の正常な働き」だけでは他のビタミンとも重なるため、「腸管運動を促進」「便秘」も合わせて確認します。
  3. 神経痛や手足のしびれなど、問題文に並ぶ主薬製剤の使用目的もビタミンB1に合うため、2を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • 1:ビタミンA
    ビタミンAは、夜間視力の維持や皮膚・粘膜の機能を正常に保つために重要です。目の乾燥感や夜盲症(暗い所で見えにくい状態)などに用いられる製剤の成分であり、炭水化物からのエネルギー産生や腸管運動が特徴ではありません。
  • 2:ビタミンB1
    炭水化物からのエネルギー産生に不可欠で、神経の正常な働きを維持し、腸管運動を促進します。問題文の働きと主薬製剤の使用目的に合います。
  • 3:ビタミンB2
    ビタミンB2は脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要です。口内炎や皮膚炎などの症状の緩和が手がかりで、問題文の「炭水化物からのエネルギー産生」には当たりません。
  • 4:ビタミンB6
    ビタミンB6はタンパク質の代謝に関与し、皮膚・粘膜の健康維持や神経機能の維持に重要です。手足のしびれも使用目的に含まれますが、問題文では「炭水化物からのエネルギー産生」と「腸管運動」が決め手です。
  • 5:ビタミンB12
    ビタミンB12は赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つために重要です。「神経」という語は共通しますが、問題文の炭水化物からのエネルギー産生や腸管運動を促進する働きは、ビタミンB1の特徴です。

よくある誤解

  • 「神経の働き」だけで決めると、ビタミンB6やB12と迷います。「炭水化物からのエネルギー産生」と「腸管運動」まで確認しましょう。
  • 手足のしびれはビタミンB1だけの手がかりではありません。ビタミンB6やビタミンB12にも神経に関わる特徴があります。
  • 「炭水化物」を「脂質」や「タンパク質」に置き換える書き換えに注意します。脂質はB2、タンパク質はB6の特徴です。

補足コラム

代謝に関わる栄養素の見分け方は、次の組み合わせが手がかりになります。
  • ビタミンB1:炭水化物からのエネルギー産生
  • ビタミンB2:脂質の代謝
  • ビタミンB6:タンパク質の代謝
  • ビタミンB12:赤血球の形成を助ける

FAQ

ビタミン主薬製剤は、ビタミンの補給だけを目的とするものですか?
補給に加えて、そのビタミンの有効性が期待される症状に用いることも目的とする内服薬です。
ビタミン成分を多く摂れば、症状の改善が早まりますか?
多く摂れば改善が早まるものではありません。手引きでは、脂溶性ビタミンは過剰摂取により過剰症を生じるおそれがあるとされています。

関連キーワード: ビタミンB1、炭水化物、エネルギー産生、腸管運動、滋養強壮保健薬
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