登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問59
問題文
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 忌避剤は、衛生害虫が疾病を媒介するのを防止する効果に加え、虫さされによる痒みなどの症状を和らげる効果を有する。
b 野外など医薬部外品の殺虫剤(蚊取り線香など)の効果が十分には期待できない場所では、忌避剤を用いて蚊による吸血の防止を図る。
c ディートを含有する忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児については、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日1回)を守って使用する必要がある。
d スプレー剤となっている忌避剤を顔面に使用する場合は、直接顔面に噴霧せず、いったん手のひらに噴霧してから必要な場所に塗布する等の対応が必要である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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忌避剤の効果と使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
忌避剤は衛生害虫の吸血や疾病の媒介を防ぎますが、虫さされの痒み(かゆみ)や腫れを和らげるものではありません。
組合せは4です。aは誤、bは正、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の殺虫剤・忌避剤です。
組合せは4です。aは誤、bは正、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の殺虫剤・忌避剤です。
解法ステップ
- aの「痒みなどの症状を和らげる」に注目します。忌避剤の目的は、虫に取り付かれたり吸血されたりするのを防ぐことです。
- bは「野外など、殺虫剤の効果が十分期待できない場所」という条件と、忌避剤の使い方が合っているかを確認します。
- cは「生後6ヶ月未満」の注意を確認します。この年齢では、顔面への使用だけでなく、忌避剤そのものの使用を避けます。
- dは、スプレー剤を顔面に使うときの方法を確認します。直接噴霧せず、手のひらに取ってから塗ります。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「虫さされによる痒みなどの症状を和らげる効果を有する」→ ○「虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない」
忌避剤は、蚊などが人に取り付いて吸血したり、病原体を媒介したりするのを防ぐためのものです。虫に刺された後の症状を和らげる薬ではありません。
記述b
野外など、医薬部外品の殺虫剤の効果が十分期待できない場所では、忌避剤を用いて蚊による吸血を防ぎます。この記述は手引きの説明どおりです。
記述c
×「生後6ヶ月未満の乳児は、顔面への使用を避け、1日1回使用する」→ ○「生後6ヶ月未満の乳児への使用を避ける」
生後6ヶ月未満では、顔面だけを避ければよいのではなく、ディートを含有する忌避剤の使用を避けます。使用回数の制限が示されているのは、生後6ヶ月以上12歳未満の小児です。生後6ヶ月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1~3回です。
記述d
スプレー剤を顔面に使う場合、直接顔面に噴霧すると、目や口の粘膜(ねんまく)に触れるおそれがあります。いったん手のひらに噴霧してから塗る方法が適切です。塗布した手で目をこすらないようにすることにも注意します。
組合せの確認
- 選択肢1は、aを正、bを誤、cを正、dを誤としています。a・b・c・dのすべてが正しい組合せと異なります。
- 選択肢2は、aを正、bを誤としています。この2つが正しい組合せと異なります。
- 選択肢3は、cを正としています。生後6ヶ月未満は使用を避けるため、cは誤です。
- 選択肢5は、bを誤、cを正としています。bは正、cは誤なので、この2つが異なります。
よくある誤解
- 「忌避剤は虫さされの薬でもある」:忌避剤は吸血などを防ぐもので、痒みや腫れを和らげる効果はありません。
- 「生後6ヶ月未満は顔だけ避ければよい」:手引きでは、ディートを含有する忌避剤の使用自体を避けるとされています。
- 「スプレーなら顔に直接使ってよい」:顔面では目や口に触れないよう、手のひらに取ってから塗ります。
補足コラム
忌避剤は、蚊などが人に近づいたり吸血したりするのを防ぐものです。一方、殺虫剤は衛生害虫を駆除するために使います。目的の違いを押さえると、aのような「虫さされ後の症状を和らげる」という誤りも見抜きやすくなります。
手引きでは、ディートについて、生後6ヶ月未満の乳児は使用を避けること、生後6ヶ月以上12歳未満の小児は年齢に応じた使用回数を守ることが示されています。イカリジンは、年齢による使用制限がない忌避成分として挙げられています。
FAQ
Q. 忌避剤を使えば、蚊が媒介する疾病にかからないといえますか?
A. 忌避剤は吸血や疾病の媒介を防ぐために用いられますが、それだけで疾病を完全に防げるという意味ではありません。
A. 忌避剤は吸血や疾病の媒介を防ぐために用いられますが、それだけで疾病を完全に防げるという意味ではありません。
Q. スプレー剤を手のひらに噴霧した後、目をこすってもよいですか?
A. 目や口の粘膜に薬剤が触れないようにするため、塗布した手で目をこすらないよう注意します。
A. 目や口の粘膜に薬剤が触れないようにするため、塗布した手で目をこすらないよう注意します。
関連キーワード: 忌避剤、ディート、イカリジン、蚊、吸血、衛生害虫、スプレー剤、粘膜、使用回数制限

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