登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問67
問題文
鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 鼻炎は、鼻腔粘膜に炎症が起きて腫れた状態であり、鼻閉(鼻づまり)や鼻汁過多などの症状が生じる。
b 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
c 鼓膜まで伝導された音は、鼓膜を振動させ、互いに連結した微細な3つの耳小骨が、鼓膜の振動を増幅して、中耳へ音を伝える。
d 小さな子供では、耳管の形状が太く短く、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入しやすい。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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鼻・耳の構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
鼻粘膜の腫れは副鼻腔の炎症につながることがあり、耳小骨は音の振動を内耳へ伝えます。
1が正解です。a・b・dは正しく、cは誤りです。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の鼻腔・耳の構造に関する項目が根拠です。
解法ステップ
- aは「鼻腔粘膜の炎症・腫れ」と「鼻閉・鼻汁過多」が結びついているかを見ます。
- bは「鼻腔と副鼻腔をつなぐ管が狭い」ため、鼻粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすい、という流れを確認します。
- cは音の伝わる先に注目します。耳小骨が鼓膜の振動を伝える先は「中耳」か「内耳」かが判定のポイントです。
- dは子どもの耳管の特徴が「太く短く、水平に近い」とされている点を確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
鼻炎とは、鼻腔(びくう)の粘膜(ねんまく)に炎症が起きて腫れた状態です。鼻閉(びへい。鼻づまり)や鼻汁過多などが生じます。 -
b 正しい
鼻腔と副鼻腔(ふくびくう)は細い管でつながっています。その管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔にも炎症が起こることがあります。 -
c 誤り
×「中耳へ音を伝える」→ ○「内耳へ音を伝える」
鼓膜(こまく)の振動は、互いに連結した3つの耳小骨(じしょうこつ)によって増幅され、内耳(ないじ)へ伝えられます。耳小骨があるのは中耳ですが、音の振動を伝える先は内耳です。 -
d 正しい
子どもは耳管(じかん)が太く短く、走行が水平に近いとされています。そのため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し、感染が起こりやすくなります。
組合せを照合すると、a・b・dを正、cを誤としているのは1です。ほかの選択肢は、正しい組合せのとおり、選択肢2はa〜dすべて、選択肢3はc・d、選択肢4はb・c・d、選択肢5はaの正誤が、正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 耳小骨が中耳にあることと、音を中耳へ伝えることを混同しやすいです。耳小骨は鼓膜の振動を増幅し、内耳へ伝えます。
- 鼻炎の症状だけに注目し、副鼻腔とのつながりを見落としがちです。鼻腔と副鼻腔をつなぐ管が狭いことが、炎症につながる理由です。
- 子どもの耳管の特徴を、大人と同じ形状だと考えてしまうことがあります。「太く短く、水平に近い」が判断の手がかりです。
補足コラム
音の伝わり方は、外耳道 → 鼓膜 → 耳小骨 → 内耳の順です。耳小骨は鼓膜の振動を増幅して内耳へ伝える、と流れで覚えると、伝わる先の取り違えを防ぎやすくなります。
FAQ
耳管はどこにつながっていますか?
中耳にある鼓室と、鼻腔や咽頭につながっています。手引きでは、耳管によって鼓室が鼻腔や咽頭と通じているとされています。
中耳にある鼓室と、鼻腔や咽頭につながっています。手引きでは、耳管によって鼓室が鼻腔や咽頭と通じているとされています。
鼻炎と副鼻腔炎は同じものですか?
同じではありません。鼻炎は鼻腔粘膜の炎症で、副鼻腔炎は炎症が副鼻腔にも及んだ状態です。
同じではありません。鼻炎は鼻腔粘膜の炎症で、副鼻腔炎は炎症が副鼻腔にも及んだ状態です。
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