登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問69
問題文
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 骨の機能の一つである造血機能は、主として胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、大腿骨などの骨髄が担う。
b 骨組織では、通常、組織を構成するカルシウムが骨から溶け出し、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着することで、骨吸収と骨形成のバランスが取られる。
c 腱は、筋細胞(筋線維)と結合組織からなり、関節を構成する骨に骨格筋をつないでいる。
d 随意筋である骨格筋は、長時間の動作等で疲労した場合でも、運動を続けることで、筋組織の収縮性が回復する。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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骨格と筋組織のしくみ【登録販売者解説】
正解の理由
骨は吸収と形成を繰り返し、腱は結合組織のみ、骨格筋は疲労しやすいです。
3は、a・bが正しく、c・dが誤りの組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の骨と筋組織の項目です。
解法ステップ
- bの「骨から溶け出すカルシウム」と「骨に沈着するカルシウム」がほぼ同量かを確認します。
- cの腱について、「筋細胞も含む」のか「結合組織のみ」なのかを見分けます。
- dの「運動を続けることで回復」という表現に注目します。手引きでは、運動を続けることで骨格筋に疲労が起こり、収縮性が低下すると説明されています。
- a〜dの判定を組み合わせ、該当する選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
骨の造血機能は、主として胸骨、肋骨、脊椎(せきつい)、骨盤、大腿骨などの骨髄(こつずい)が担います。列挙された骨と、造血を担う場所の結びつきがポイントです。
b 正しい
骨は硬いまま変化しない組織ではありません。骨を構成するカルシウムが骨から溶け出す「骨吸収」と、カルシウムが骨に沈着する「骨形成」が繰り返されます。ほぼ同量のカルシウムが出入りすることで、骨吸収と骨形成のバランスが保たれます。
c 誤り
×「腱は、筋細胞(筋線維)と結合組織からなり」→ ○「腱は結合組織のみでできている」
筋組織は筋細胞(筋線維)と、それらをつなぐ結合組織からなります。一方、腱(けん)は結合組織のみでできています。骨格筋は、腱を介して関節を構成する骨につながります。
d 誤り
×「運動を続けることで、筋組織の収縮性が回復する」→ ○「運動を続けることで、筋組織の収縮性が低下する」
骨格筋は随意筋(自分の意思で動かせる筋肉)ですが、疲労しやすく、長時間の動作は難しいです。運動を続けると、エネルギー源となるグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給も不足します。また、乳酸が蓄積し、筋組織の収縮性(しゅうしゅくせい)が低下します。
よくある誤解
- 「運動を続ければ回復する」と逆に読んでしまう:この記述では、運動を続けることは疲労の原因であり、収縮性は低下します。
- 筋組織と腱を同じものと考えてしまう:筋組織には筋細胞がありますが、腱は結合組織のみです。
- 骨を固定された組織と考えてしまう:骨は一生を通じて骨吸収と骨形成を繰り返しています。
補足コラム
筋組織は、骨格筋・平滑筋・心筋に分けられます。骨格筋は随意筋で、体性神経系に支配されます。平滑筋と心筋は不随意筋(自分の意思で動きを調整できない筋肉)で、自律神経系に支配されます。
FAQ
Q. 骨吸収と骨形成は、それぞれ何を指しますか?
A. 骨吸収は骨が破壊されること、骨形成は骨が修復されることです。この二つが繰り返され、骨の新陳代謝が行われます。
A. 骨吸収は骨が破壊されること、骨形成は骨が修復されることです。この二つが繰り返され、骨の新陳代謝が行われます。
関連キーワード: 骨吸収、骨形成、造血、骨髄、腱、骨格筋、随意筋、筋疲労

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