戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 北海道・東北 問51


問題文

抗真菌作用を有する外皮用薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

1:ピロールニトリンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
2:クロトリマゾールは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。(正解)
3:一般的に、軟膏は、じゅくじゅくと湿潤している患部には適さないとされる。
4:湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適当である。

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抗真菌成分の作用と剤形【登録販売者解説】

正解の理由

イミダゾール系成分は、皮膚糸状菌の細胞膜に関わる働きを妨げ、菌の増殖を抑えます。
正しいのは2です。記述は、1が誤り、2が正しい、3が誤り、4が誤りです。根拠は、手引き第3章「主な医薬品とその作用」の「抗真菌作用を有する配合成分」と「剤形の選択」です。正式名称は「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」です。

解法ステップ

  1. 成分名と作用を対応させます。「クロトリマゾール」はイミダゾール系成分です。
  2. 「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる」「細胞膜の透過性を変化させる」という作用に注目します。
  3. 剤形については、「じゅくじゅくした患部」と「軟膏」の組み合わせを確認します。
  4. 診断がはっきりしない場合に抗真菌薬を使う、という記述が適切かを確かめます。

選択肢別の誤答解説

  • 1:誤り
    ×(ピロールニトリンは患部を酸性にする)→ ○(ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を妨げる)
    「患部を酸性にする」のは、ウンデシレン酸やウンデシレン酸亜鉛の作用です。成分名と作用の組み替えに注意してください。
  • 2:正しい
    クロトリマゾールはイミダゾール系抗真菌成分です。皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりして、菌の増殖を抑えます。細胞膜は、菌の細胞を包む膜です。
  • 3:誤り
    ×(じゅくじゅくした患部には軟膏は適さない)→ ○(じゅくじゅくと湿潤している患部には軟膏が適す)
    軟膏は、患部が乾燥している場合にも、湿潤している場合にも使用できます。「湿潤している患部には不向き」と、適否を逆にしています。
  • 4:誤り
    ×(湿疹か皮膚糸状菌による感染かはっきりしない場合、抗真菌薬の使用が適当)→ ○(はっきりしない場合、抗真菌薬の使用は適当でない)
    湿疹に抗真菌作用のある成分を使うと、かえって湿疹が悪化することがあります。原因がはっきりしない場合の使用を勧める記述は誤りです。

よくある誤解

  • 成分名と作用の取り違えに注意します。ピロールニトリンは「呼吸・代謝」、ウンデシレン酸は「酸性にする」です。
  • **「湿潤している患部には軟膏が適さない」**と、剤形の適否を反対に覚えないようにしましょう。
  • 症状が似ていることを理由に、湿疹にも抗真菌薬を使えばよいと考えるのは誤りです。

補足コラム

抗真菌成分の作用は、成分名とセットで整理すると区別しやすくなります。
  • イミダゾール系成分:細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりします。
  • ピロールニトリン:菌の呼吸や代謝を妨げます。
  • ウンデシレン酸・ウンデシレン酸亜鉛:患部を酸性にして、皮膚糸状菌の発育を抑えます。

FAQ

Q. 液剤は、どのような患部に適していますか?
A. 皮膚が厚く角質化している部分には液剤が適しています。ただし、液剤は患部への刺激が強いことがあります。
Q. みずむし用薬を使っても症状が改善しない場合、別の製品に切り換えればよいですか?
A. 手引きでは、他のみずむし・たむし用薬に切り換えるのではなく、いったん使用を中止して医療機関を受診するなどの対応が示されています。

関連キーワード: クロトリマゾール、イミダゾール系抗真菌成分、ピロールニトリン、ウンデシレン酸、軟膏剤、剤形の選択
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