登録販売者 2023年 北海道・東北 問64
問題文
循環器系に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:心臓の内部は、上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。
2:肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。(正解)
3:静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。
4:毛細血管の薄い血管壁を通して、酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それと交換に二酸化炭素や老廃物が組織から血液中へ取り込まれる。
5:血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の動脈で測定される。
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心臓と血管の血液循環【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:肺でガス交換を終えた血液は心臓の左側に入り、全身へ送られます。
誤っているものは2です。記述1・3・4・5は正しく、記述2は誤りです。根拠は、手引き第2章「人体の働きと医薬品」の「心臓」「血管系」です。ここでは、全身から肺へ向かう血液と、肺から全身へ向かう血液の流れを区別します。
肺でガス交換を終えた血液が入るのは、心臓の右側ではなく左側です。左心房・左心室を経て全身に送り出されます。
解法ステップ
- 「肺でのガス交換が行われた血液」に注目します。
- その血液が入る場所を確認します。肺から戻った血液は心臓の左側に入ります。
- 「右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される」とする記述2は、左右と血液の流れる向きが逆です。
- ほかの記述は、心臓の構造、静脈の血管壁、毛細血管の物質交換、血圧の測定部位について手引きの説明と照らします。
選択肢別の誤答解説
1
正しい記述です。 心臓は、上部の左右の心房と下部の左右の心室からなる、4つの空洞に分かれています。
2
誤った記述です。
×「右心房、右心室に入り、そこから全身に送り出される」→ ○「左心房、左心室に入り、そこから全身に送り出される」
×「右心房、右心室に入り、そこから全身に送り出される」→ ○「左心房、左心室に入り、そこから全身に送り出される」
右側の心臓は、全身から戻った血液を肺へ送ります。肺でガス交換を終えた血液は左側の心臓に入り、そこから全身へ送られます。
3
正しい記述です。 静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈より薄いとされています。
4
正しい記述です。 毛細血管(もうさいけっかん)の薄い壁を通して、酸素や栄養分は血液から組織へ運ばれます。一方、二酸化炭素や老廃物は組織から血液へ取り込まれます。
5
正しい記述です。 血管壁にかかる圧力である血圧は、通常、上腕部の動脈で測定されます。
よくある誤解
- 「肺でガス交換をした血液は、酸素を含むから右側へ行く」と、血液の性質から左右を判断してしまうことがあります。肺から戻った血液が入るのは心臓の左側です。
- 「右心房・右心室」と「左心房・左心室」の入れ替えは、循環の向きを問う典型的な書き換えです。右側は肺へ、左側は全身へ、という送り先で整理します。
- 動脈・静脈を「酸素の多い血液・少ない血液」で区別するのは誤りです。試験では、血液が心臓から出るか、心臓へ戻るかに注目します。
補足コラム
血液の流れは、「全身から心臓の右側へ戻る → 肺へ送られる → 肺から心臓の左側へ戻る → 全身へ送られる」と整理できます。心臓の左右それぞれの役割を、血液の送り先とセットで覚えると、左右を入れ替えた問題に対応しやすくなります。
FAQ
Q. 動脈と静脈は、血液に含まれる酸素の量で分けられますか?
A. いいえ。動脈は心臓から血液を送る血管、静脈は心臓へ血液を戻す血管です。血液が流れる方向で区別します。
A. いいえ。動脈は心臓から血液を送る血管、静脈は心臓へ血液を戻す血管です。血液が流れる方向で区別します。
Q. 血液は血管の外に出て組織へ流れ込みますか?
A. 毛細血管の薄い壁を通して、酸素や栄養分などが血液と組織の間で受け渡されます。
A. 毛細血管の薄い壁を通して、酸素や栄養分などが血液と組織の間で受け渡されます。
関連キーワード: 心臓、心房、心室、動脈、静脈、毛細血管、血圧

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