登録販売者 2023年 北海道・東北 問65
問題文
次の記述は、胆嚢及び肝臓に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 胆嚢は、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内にインスリンを送り込む。
b アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、体内に滞留すると有害な物質であり、肝臓において尿素へと代謝される。
c 小腸で吸収されたグリコーゲンは、血液によって肝臓に運ばれてブドウ糖として蓄えられる。
d 肝臓は、横隔膜の直下に位置する。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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肝臓と胆嚢の働き【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:アンモニアは肝臓で尿素に代謝され、肝臓は横隔膜の直下に位置します。
正しい組合せは 3(b・d)です。b・dは正しく、a・cは誤りです。根拠は、手引きの「第2章 人体の働きと医薬品」にある、消化器と肝臓の働きに関する項目です。
解法ステップ
- 「アンモニア」の行き先に注目します。肝臓で尿素に代謝される、という記述なら正しいと判断できます。
- 「横隔膜の直下」は肝臓の位置を説明する表現です。
- 「インスリン」は胆嚢ではなく膵臓に関係するホルモンです。また、肝臓が蓄えるのはブドウ糖ではなくグリコーゲンです。
- 正しい記述がb・dの組になる選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
× 腸管内にインスリンを送り込む → ○ 腸管内に胆汁を送り込む
胆嚢(たんのう)は胆汁(たんじゅう)に関係する器官です。インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンで、胆嚢が送り込むものではありません。 -
b:正しいです。
アミノ酸が分解されるとアンモニアが生成することがあります。アンモニアは体内に滞留すると有害であり、肝臓で尿素(にょうそ)に代謝されます。 -
c:誤りです。
× 小腸で吸収されたグリコーゲン → ○ 小腸で吸収されたブドウ糖
× ブドウ糖として蓄えられる → ○ グリコーゲンとして蓄えられる
小腸で吸収され、血液によって肝臓に運ばれるのはブドウ糖です。肝臓では、それがグリコーゲンとして蓄えられます。 -
d:正しいです。
肝臓は横隔膜(おうかくまく)の直下に位置します。
選択肢の組合せを記述と照らすと、1はaを含み、dを含まないため誤りです。2はa・cを含み、b・dを含まないため誤りです。4はcを含み、bを含まないため誤りです。b・dの組である 3 が該当します。
よくある誤解
- 胆嚢と膵臓を混同し、「胆嚢からインスリンが出る」と考えてしまうことがあります。胆嚢は胆汁、膵臓はインスリンと結びつけて整理しましょう。
- 「小腸で吸収されるもの」と「肝臓に蓄えられる形」を逆にしがちです。吸収されるのはブドウ糖、肝臓に蓄えられるのはグリコーゲンです。
- 「ブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える」という流れを、逆向きに覚えてしまうことがあります。
補足コラム
肝臓では、必要に応じて蓄えたグリコーゲンをブドウ糖に分解し、血液中に放出します。また、グリコーゲンは骨格筋にも蓄えられ、筋肉の収縮に使われます。
FAQ
Q. 胆汁はどこへ送られますか?
A. 胆嚢から胆管(たんかん)を通り、十二指腸(じゅうにしちょう)へ送られます。
A. 胆嚢から胆管(たんかん)を通り、十二指腸(じゅうにしちょう)へ送られます。
Q. 肝臓で尿素に代謝された後、尿素はどうなりますか?
A. 血液中を運ばれ、腎臓で濾過(ろか)されて尿に含まれます。
A. 血液中を運ばれ、腎臓で濾過(ろか)されて尿に含まれます。
関連キーワード: 胆嚢、胆汁、膵臓、インスリン、アンモニア、尿素、ブドウ糖、グリコーゲン

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