戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 北海道・東北 問77


問題文

全身的に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

1:ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種であるが、発症後の病態の進行は比較的緩やかである。
2:皮膚粘膜眼症候群は、発症する可能性のある医薬品は限られるため、発症の予測は容易である。
3:中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。(正解)
4:偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。

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全身性副作用の特徴【登録販売者解説】

正解の理由

ショックは急速に悪化し、皮膚粘膜眼症候群は予測が難しく、中毒性表皮壊死融解症はその進展型とみられることが多いです。
正しいのは3です。1は誤り、2は誤り、3は正しく、4は誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の、全身的に現れる副作用の項目です。

解法ステップ

  1. ショックの進行について「比較的緩やか」とある点に注目します。
  2. 皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、発症予測が容易か困難かを確認します。
  3. 中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)と、皮膚粘膜眼症候群との関係を照らし合わせます。
  4. 偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)では、体に貯留するものと、体から失われるものを分けて見ます。

選択肢別の誤答解説

  • 1:誤り
    ×「発症後の病態の進行は比較的緩やか」→ ○「発症後の進行が非常に速やか」
    ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応です。発症後、病態が急速に悪化することが多い点が特徴です。
  • 2:誤り
    ×「発症の予測は容易」→ ○「発症の予測は極めて困難」
    皮膚粘膜眼症候群は、発症する可能性のある医薬品の種類が多く、発症機序の詳細も不明であるため、予測が難しいとされています。
  • 3:正しい
    中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられています。症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられるため、この記述が正解です。
  • 4:誤り
    ×「カリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われる」→ ○「塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われる」
    問題文では、貯留するものと失われるものが逆になっています。偽アルドステロン症では、体に塩分と水がたまり、体からカリウムが失われます。

よくある誤解

  • ショックが「アレルギー反応の一種」であることだけを覚え、発症後の進行の速さを見落としがちです。
  • 皮膚粘膜眼症候群は、発症する医薬品が限られていて予測しやすいと思い込まないようにします。手引きでは、発症の可能性がある医薬品の種類が多く、予測は極めて困難とされています。
  • 偽アルドステロン症では、「貯留するもの」と「失われるもの」の組み合わせを逆にしやすいため、ナトリウム・水は貯留、カリウムは喪失と整理します。

補足コラム

  • 皮膚粘膜眼症候群:発疹・発赤や火傷様の水疱など、皮膚や粘膜に現れる重篤な副作用です。
  • 中毒性表皮壊死融解症:皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態で、手引きでは症例の多くがその進展型とみられるとされています。
  • 名前に「アルドステロン症」とありますが、偽アルドステロン症は、アルドステロンの分泌が増加していないのに、塩分と水が貯留し、カリウムが失われる状態です。

FAQ

Q. 皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症は、医薬品を使い始めてすぐにだけ起こりますか?
A. 使い始めてから2週間以内に発症することが多いですが、1か月以上経ってから起こることもあります。
Q. 偽アルドステロン症は、アルドステロンの分泌が増える病態ですか?
A. いいえ。アルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、塩分と水が体に貯留し、カリウムが失われる病態です。

関連キーワード: ショック、アナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、偽アルドステロン症
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