登録販売者 2023年 北海道・東北 問78
問題文
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転作業に従事しないように十分注意することが必要である。
b 無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止しても、予後は不良となることがほとんどである。
c 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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精神神経系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:無菌性髄膜炎は、原因医薬品を早期に中止すれば予後は比較的良好なことがほとんどです。
aは正、bは誤、cは正、dは正です。この組み合わせに合うのは3です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の精神神経系に現れる副作用です。
解法ステップ
- aは「眠気」と「乗物・危険な機械類の運転作業」の組み合わせを確認します。
- bは「予後は不良となることがほとんど」という部分に注目します。無菌性髄膜炎の経過についての記述です。
- cは、医薬品が原因の場合に発症リスクが高い人として、基礎疾患のある人が挙がっているかを見ます。
- dは、頭痛やめまいなどが「心臓や血管に作用する医薬品」によって生じることがある、という記述です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
眠気を催すことが知られている医薬品を使った後は、乗物や危険な機械類の運転作業を避けるよう注意が必要です。眠気によって注意力が低下すると、事故につながるおそれがあるためです。 -
b 誤りです。
×「予後は不良となることがほとんど」→ ○「速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんど」
無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、髄液(ずいえき)から細菌が検出されない髄膜炎です。医薬品の副作用が原因の場合、原因医薬品を早期に中止すれば、予後は比較的良好なことがほとんどです。ただし、重い後遺症が残った例も報告されています。 -
c 正しいです。
医薬品の副作用による無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス(ぜんしんせいエリテマトーデス)、混合性結合組織病(こんごうせいけつごうそしきびょう)、関節リウマチ(かんせつリウマチ)などの基礎疾患がある人で、発症リスクが高いとされています。 -
d 正しいです。
心臓や血管に作用する医薬品によって、頭痛、めまい、浮動感、体の不安定感などが生じることがあります。浮動感は、体がふわふわと宙に浮いたような感じです。
組み合わせの確認
- 1はa・b・c・dをすべて正としていますが、bが誤りです。
- 2はaを誤、bを正としていますが、aは正で、bは誤りです。
- 4はb・cをともに誤としていますが、bは誤り、cは正しいです。
- 5はb・dをともに誤としていますが、bは誤り、dは正しいです。
よくある誤解
- 「無菌性」という名前から、医薬品の副作用は関係しないと思い込むことがあります。医薬品の副作用が原因となる場合もあります。
- bのように「予後は不良となることがほとんど」と、経過の説明を反対にする書き換えに注意しましょう。手引きでは「予後は比較的良好であることがほとんど」です。
- dの症状を、精神神経系に作用する医薬品だけの副作用と考えないようにしましょう。心臓や血管に作用する医薬品でも生じることがあります。
補足コラム
無菌性髄膜炎では、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁などが現れることがあります。原因と考えられる医薬品を中止し、医師の診療を受ける必要がある副作用として整理しておきましょう。
FAQ
「無菌性」は、髄膜炎の症状が軽いという意味ですか?
いいえ。「無菌性」は、髄液から細菌が検出されないことを指します。症状の軽さを表す言葉ではありません。
いいえ。「無菌性」は、髄液から細菌が検出されないことを指します。症状の軽さを表す言葉ではありません。
関連キーワード: 眠気、運転作業、無菌性髄膜炎、基礎疾患、浮動感

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