登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問04
問題文
セルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、中程度の身体の不調は自分で手当てすること」とされている。
b 急速に少子高齢化が進む中、持続可能な医療制度の構築に向け、医療費の増加やその国民負担の増大を解決し、健康寿命を伸ばすことが日本の大きな課題であり、セルフメディケーションの推進は、その課題を解決する重要な活動のひとつである。
c 平成29年1月からは、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、条件を満たした場合にスイッチOTC(Over The Counter)医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入された。
d セルフメディケーション税制については、令和4年1月の見直しにより、スイッチOTC医薬品以外にも腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品が税制の対象となっている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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セルフメディケーションと税制【登録販売者解説】
正解の理由
セルフメディケーション=「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。
正しい組合せは4です。aは誤り、b・c・dは正しい内容です。根拠は、手引き第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「セルフメディケーションへの積極的な貢献」などにあります。手引きの正式名は「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」です。
解法ステップ
- aの「中程度」に注目します。WHOの定義にあるのは「軽度」です。
- bは、医療制度の持続可能性や健康寿命の延伸に向けた課題と、セルフメディケーション推進の関係を述べています。
- cの「平成29年1月」と、スイッチOTC医薬品の購入対価を総所得金額等から控除する説明を確認します。
- dの「令和4年1月の見直し」と、スイッチOTC医薬品以外の一般用医薬品も対象になった点を確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「中程度の身体の不調」→ ○「軽度な身体の不調」
WHOによるセルフメディケーションの定義は、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。「中程度」とするのが誤りです。 -
b 正しい
少子高齢化が進む中、医療費や国民負担の増大への対応、健康寿命の延伸が課題です。セルフメディケーションの推進は、こうした課題の解決に関わる活動の一つです。 -
c 正しい
平成29年1月にセルフメディケーション税制が導入されました。条件を満たした場合、スイッチOTC医薬品の購入対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除する制度です。 -
d 正しい
令和4年1月の見直しにより、スイッチOTC医薬品以外にも、腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品が税制の対象となっています。
各選択肢の組合せも確認しましょう。
- 1は「a正・b正・c正・d誤」です。aは誤り、dは正しいため、この2つが合いません。
- 2は「a正・b正・c誤・d正」です。aは誤り、cは正しいため、この2つが合いません。
- 3は「a正・b誤・c正・d正」です。aは誤り、bは正しいため、この2つが合いません。
- 5は「a正・b正・c正・d正」です。aは誤りのため、合いません。
よくある誤解
- aは「中程度」でも意味が通りそうに見えますが、定義のキーワードは**「軽度」**です。程度を示す語の置き換えに注意しましょう。
- セルフメディケーション税制は、スイッチOTC医薬品だけが対象だと思い込まないようにしましょう。令和4年1月の見直し後は、対象となる一般用医薬品の範囲が広がっています。
- セルフメディケーションを「不調はすべて自分で対処すること」と考えるのは誤りです。必要に応じて医療機関の受診を勧めることも、適切な支援の一部です。
補足コラム
セルフメディケーションの主役は生活者です。登録販売者は、一般用医薬品に関する正確な情報を提供して支援します。症状などによっては、医薬品の販売だけでなく、医療機関の受診を勧めることも大切です。
FAQ
Q. OTC医薬品の「OTC」は何を表しますか?
A. 「Over The Counter」の略です。一般用医薬品は、カウンター越しに販売されることからOTC医薬品とも呼ばれます。
A. 「Over The Counter」の略です。一般用医薬品は、カウンター越しに販売されることからOTC医薬品とも呼ばれます。
Q. スイッチOTC医薬品とは何ですか?
A. 医療用医薬品として使われていたものを、薬局や店舗販売業などで購入できる一般用医薬品へ転用したものです。
A. 医療用医薬品として使われていたものを、薬局や店舗販売業などで購入できる一般用医薬品へ転用したものです。
関連キーワード: セルフメディケーション、WHOの定義、セルフメディケーション税制、スイッチOTC医薬品、健康寿命

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