登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問08
問題文
他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品の相互作用は、医薬品が吸収、分布、代謝又は排泄される過程で起こり、医薬品の薬理作用をもたらす部位において起こることはない。
b 一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)やアレルギー用薬では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
c 一般用医薬品の購入者等が医療機関で治療を受けている場合には、一般用医薬品を併用しても問題ないかどうか、治療を行っている医師若しくは歯科医師、又は処方された医薬品を調剤する薬剤師に確認する必要がある。
d 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が減弱することはあるが、増強することはない。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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医薬品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
相互作用は、体内で薬が処理される過程だけでなく、薬理作用をもたらす部位でも起こり、作用が強まることも弱まることもあります。
正しい組合せは1です。aは誤、bは正、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「他の医薬品との相互作用」です。
解法ステップ
- aの「薬理作用をもたらす部位において起こることはない」に注目します。相互作用が起こる場所を、体内で薬が処理される過程だけに限定している表現です。
- bでは、かぜ薬やアレルギー用薬など、同じ成分や似た作用が重なりやすい薬の併用を避けるという内容を確認します。
- cの「医師・歯科医師・調剤した薬剤師に確認」は、治療中の人への対応として適切です。
- dの「増強することはない」は、相互作用の影響を一方向に限定しています。a・dが誤、b・cが正となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤
×「薬理作用をもたらす部位において起こることはない」→ ○「薬理作用をもたらす部位において起こるものもある」
相互作用には、吸収・分布・代謝・排泄の過程で起こるもののほか、薬が作用する部位で起こるものもあります。 -
b 正
かぜ薬やアレルギー用薬などでは、同じ成分や同様の作用を持つ成分が重複することがあります。作用が強く出過ぎたり、副作用の危険性が高まったりするため、通常、同じ薬効群の医薬品の併用は避けるとされています。 -
c 正
治療中の人が一般用医薬品を併用すると、治療の妨げになったり、処方薬との成分の重複や相互作用が生じたりするおそれがあります。使用してよいか、治療を行っている医師・歯科医師、または処方薬を調剤した薬剤師に確認します。 -
d 誤
×「作用が減弱することはあるが、増強することはない」→ ○「作用が増強することも、減弱することもある」
作用が強まり過ぎると副作用が起こりやすくなり、弱まると十分な効果が得られないことがあります。
組合せの確認
- 選択肢2はaを正、bを誤としているため、a・bが正しい組合せと異なります。
- 選択肢3はaを正、cを誤、dを正としているため、a・c・dが異なります。
- 選択肢4はaを正、bを誤、cを誤としているため、a・b・cが異なります。
- 選択肢5はb・cを誤としているため、この2つが異なります。
よくある誤解
- 相互作用は、薬が吸収・代謝されるときだけに起こると思い込みやすいですが、薬が作用する部位でも起こります。
- 相互作用は薬の作用を弱めるものだと思いがちです。実際には、作用が強まる場合と弱まる場合の両方があります。
- 「併用」と聞くと医薬品同士だけを考えがちですが、食品との飲み合わせにも注意が必要です。
補足コラム
相互作用によって作用が増強すると、副作用が起こりやすくなることがあります。反対に、作用が減弱すると、十分な効果が得られないことがあります。症状が明確な場合は、できるだけその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選ぶことが望ましいとされています。
FAQ
Q. 医薬品を別々の時間に使えば、相互作用は起こりませんか?
A. 服用する時間をずらすだけで相互作用を避けられるとは限りません。相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控える必要がある場合があります。
A. 服用する時間をずらすだけで相互作用を避けられるとは限りません。相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控える必要がある場合があります。
Q. 食品との飲み合わせも相互作用に含まれますか?
A. 含まれます。食品と飲み薬の組合せによって、薬の吸収や代謝などに影響が出る場合があります。
A. 含まれます。食品と飲み薬の組合せによって、薬の吸収や代謝などに影響が出る場合があります。
関連キーワード: 相互作用、成分の重複、薬理作用、医薬品の併用、食品との飲み合わせ

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