登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問12
問題文
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。
b 多くの一般用医薬品は、妊婦が使用した場合における胎児への安全性に関する評価は困難とされている。
c 便秘薬には、配合成分やその用量によっては、流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
d ビタミンAは、胎児にとって非常に重要な成分の一つであるため、妊婦に対して特に妊娠初期(妊娠3か月以内)のビタミンA含有製剤の過剰摂取には留意する必要はない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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妊娠・授乳期の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
妊娠中は胎児への安全性評価が難しく、授乳中は成分が乳汁へ移ることがあり、ビタミンAの過剰摂取にも注意が必要です。
1が正しい組合せです。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の妊婦・授乳婦への配慮にあります。
解法ステップ
- 「乳汁中に移行する」「胎児への安全性評価が困難」は、手引きにある注意点と合うため、a・bを正しいと判断します。
- 便秘薬については、「配合成分やその用量によっては」という条件に注目します。流産・早産を誘発するおそれがあるため、cは正しい記述です。
- dは「過剰摂取には留意する必要はない」という部分を確認します。手引きは過剰摂取に注意を求めているため、dは誤りです。
- a・b・cが正しく、dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 医薬品の種類によっては、成分の一部が乳汁中に移行し、母乳を介して乳児が成分を摂取することがあります。
- b:正しい記述です。 一般用医薬品でも、妊婦が使用した場合の安全性評価が困難なものが多くあります。
- c:正しい記述です。 便秘薬は、配合成分や用量によって流産や早産を誘発するおそれがあります。
- d:誤りです。 ×「過剰摂取には留意する必要はない」→ ○「過剰摂取に留意する必要がある」です。ビタミンAは重要な栄養素ですが、妊娠初期などに過剰摂取すると、胎児に先天異常(せんてんいじょう)が起こる危険性が高まるとされています。
他の組合せが誤りとなる理由
- 選択肢2は、cを誤り、dを正しいとしています。実際はcが正しく、dが誤りです。
- 選択肢3は、bを誤り、dを正しいとしています。実際はbが正しく、dが誤りです。
- 選択肢4は、aを誤り、dを正しいとしています。実際はaが正しく、dが誤りです。
- 選択肢5は、dも正しいとしています。実際は、過剰摂取に注意が必要なためdは誤りです。
よくある誤解
- 「ビタミンAは体に必要」と「多く摂るほどよい」を混同しないようにしましょう。必要な栄養素でも、過剰摂取には注意が必要です。
- 「医薬品の種類によっては」という条件を落として、「授乳中はすべての医薬品成分が乳汁へ移行する」と読み替えないようにしましょう。
- 「多くの一般用医薬品は安全性評価が困難」を、「安全性が確認されている」と反対の意味にしないよう注意します。
補足コラム
便秘薬のうち、刺激性瀉下(しゃげ)成分を含むものは、腸の急激な動きが流産・早産を誘発するおそれがあります。授乳中は、センナ、センノシド、ダイオウなどの成分が乳汁へ移行し、乳児に下痢を起こすおそれがある点も関連して押さえましょう。
FAQ
妊娠中のビタミンAは、医薬品から摂る場合だけ注意すればよいですか?
いいえ。手引きでは、医薬品以外からの摂取も含め、過剰摂取に留意する必要があるとしています。
いいえ。手引きでは、医薬品以外からの摂取も含め、過剰摂取に留意する必要があるとしています。
関連キーワード: 妊婦、授乳婦、乳汁中への移行、胎児への安全性評価、ビタミンA、便秘薬、流産・早産

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