登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問11
問題文
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。
b 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化することはない。
c 高齢者は、生理機能の衰えの度合いに個人差が小さいため、年齢から副作用を生じるリスクがどの程度増大しているか判断することができる。
d 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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高齢者の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者は副作用のリスクが高まりやすい一方、年齢だけでは判断できず、個人差や基礎疾患、飲み込みにも配慮が必要です。
正しい組合せは 4 です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「高齢者」です。
解法ステップ
- 「65歳以上を高齢者の目安とする」は正しい記述です。まず、aを正とします。
- 「基礎疾患の症状が悪化することはない」は、「ない」という断定に注目します。一般用医薬品で基礎疾患が悪化する場合があるため、bは誤りです。
- 高齢者の生理機能の衰えには個人差が大きく、年齢だけではリスクを判断できません。「個人差が小さい」とするcは誤りです。
- 飲み込む力が弱まり、内服薬を喉に詰まらせやすい場合があるため、dは正しい記述です。aとdが正しい選択肢に絞ると、4が残ります。ほかの選択肢は、1がb・d、2がc・d、3がa・b・c、5がa・bの正誤を取り違えています。
選択肢別の誤答解説
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a 正 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」では、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としています。「おおよその目安」である点も押さえましょう。
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b 誤 ×「基礎疾患の症状が悪化することはない」→ ○「基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある」高齢者は持病を抱えていることが多く、一般用医薬品がその症状を悪化させたり、治療の妨げになったりすることがあります。
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c 誤 ×「生理機能の衰えの度合いは個人差が小さい」→ ○「生理機能の衰えの度合いは個人差が大きい」年齢が同じでも、基礎体力や生理機能の状態は一人ひとり異なります。そのため、年齢だけで副作用のリスクがどの程度高まっているかを判断するのは難しいです。
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d 正 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があります。そのため、内服薬を喉に詰まらせやすいことがあります。飲み込む力の低下を指す「嚥下障害(えんげしょうがい)」にも注意しましょう。
よくある誤解
- **「基礎疾患がある人でも、一般用医薬品なら影響しない」**とは限りません。症状の悪化や治療の妨げにつながる場合があります。
- 「高齢者」の年齢の目安があるなら、年齢だけでリスクを判断できると思いがちです。65歳以上は目安であり、リスクには個人差があります。
- 「個人差が小さい」「悪化することはない」のような表現は、手引きの内容を逆にする書き換えとして注意しましょう。
補足コラム
高齢者への配慮は、副作用や飲み込みだけではありません。細かい文字が読みにくい、薬を容器や包装から取り出しにくい、薬の取り違えや飲み忘れが起きやすい場合もあります。本人の状況に応じた情報提供や相談対応が大切です。
FAQ
Q. 高齢者への情報提供では、家族や周囲の人への配慮も必要ですか?
A. 必要となる場合があります。本人が説明を理解したり、薬を取り出して適切に使用したりすることが難しい場合には、家族や介護関係者などの理解や協力も安全な使用につながります。
A. 必要となる場合があります。本人が説明を理解したり、薬を取り出して適切に使用したりすることが難しい場合には、家族や介護関係者などの理解や協力も安全な使用につながります。
関連キーワード: 高齢者、基礎疾患、副作用リスク、個人差、嚥下障害、一般用医薬品

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